前回、獣達に襲われ死んだと思われた
赤の一味だったが
奇跡と呼ぶ他無い現象により蘇り
獣達を撃退!
しかし、角子の呪術により辺り一面火の海になり
辛くも脱出した一行は、目的地の港町に着いたのだった。
前回、獣達に襲われ死んだと思われた
赤の一味だったが
奇跡と呼ぶ他無い現象により蘇り
獣達を撃退!
しかし、角子の呪術により辺り一面火の海になり
辛くも脱出した一行は、目的地の港町に着いたのだった。
いやーマジで死ぬところだった・・・
折角生き返ったのにまた焼け死ぬところだった。
結局トカゲの肉とか素材は取りに戻れなかったな・・・。
あの炎じゃどうせ消し炭よ・・・生きてここまでこれただけでも十分でしょ。
確かにそうニャ・・・でも・・・
ねえ知ってる?ここに来るまでの街道で火事があったらしいわよ
ええ聞きましたよ、なんでも凄い火事で
辺りに森林が全て燃え尽きちまったそうで・・・
やっべー・・・俺らのやった事かなり大事件になってるぞ
なんだか後ろめたいから、何処かに隠れたいニャ
つーか、腹減ったから飯くおうぜ、ステーキ食いてー トカゲのステーキ
別にトカゲじゃなくてもいいでしょ・・・悪かったわね、トカゲだけじゃなく森も燃やして。
一行は逃げるようにその場を離れ、街の酒場へと足を運んだ。
まあ取り敢えずお疲れ様、飯食おうぜ飯
トカゲのステーキ!
だからトカゲから離れなさいよ・・・
普通のステーキしかないわよ
港町だからきっと新鮮なお魚が食べれるニャ
各々が食べたいものを注文すると
料理が運ばれてきた
昨日からあるき続きだったため、食事を味わうというより
食らいつく。
まるで昨日の獣たちのように。
それはそうと、これからどうするよ?
というか、私達の目的って何よ?
うめぇ うめ
お魚美味しいニャ
ったく、こいつらは・・・
この子達は仕方がないわ、好きに食べさせてあげなさい。
まあいいか、それで話をもどすが・・・
彼らは別大陸を目指すために、この港町に訪れたわけだが、別大陸と言ってもそれぞれ目指す方向が違う。
何より、別大陸に着いて何をするのか
それすらも決めていない。
俺は運命に選ばれし者だから、伝説になぞって北の大地に行きたいと思うんだが。
北の大地
霧に包まれし魔の大陸であり多くの冒険者が挑んでは
帰ってきたものは、ほんの一握りだけ。
多くの冒険者達の最終目標とも言われているが
北の大地に挑めるくらいの力をつけた冒険者は
皆口を揃えてこう言うだろう。
「名誉や金よりも命が大事だ
あんな場所に行く奴は死にたい奴だけだ」
私はともかく、流石に昨日あんなに無様な逃げ方して。
更には一回死んでいるのに、北の大地を目指すなんて馬鹿以外の何物でもないわ。
まてまて、話を聞け。
別に今すぐ行こうってんじゃない。
伝説になぞるなら、そこが最終目標だと言える
あんたの言う伝説って、赤蛮の伝説?
そうそう、それよ!
おっいいじゃねぇか!赤蛮の伝説私も好きだぜ!
赤蛮の伝説ってなにニャ?
赤蛮の伝説
この世界に伝わるお伽噺の一種であり。
ありふれた冒険活劇。
竜退治、巨人退治、秘宝探しと色々な話があるが
この物語の最後は霧に包まれた神々の世界へと向かう
という話で締めくくられている。
霧に包まれた世界は、北の大地とも言われているが
確証は無いというよりも、北の大地降り立った者は少なく
北の大地がどうなっているのかは、それはお伽噺ですら
語れることは無い。
よくわかんニャいけど、北の大地に行くとどうなるのニャ?
いやそれが・・・赤蛮の伝説は霧に包まれし神々の国へ向かうところで終わるんだよ。
そうそう、その後どうなるかは読者におまかせしますみたいな感じだな!
そんないい加減なオチなのかニャ
まあ、ただの打ち切り漫画に有りガチな展開というだけよ。
それに、赤蛮の伝説は北の大地に向かう話じゃなくて
数々の冒険をして来た結果、最後はそこに行くくらいしかやることがなくなったってだけの事。
言い換えれば、『最後はやり残すことはないから死ぬ。』というのを神々の国という言葉で表現しただけかもね。
なんだよ、夢がないこと言うなよ~
まあ、赤蛮の伝説はそこで終わりだがよ・・・。
俺達は運命に選ばれし者だ!だから俺達は伝説を上書きするってのはどうよ?
はぁ?上書きってどういうことよ?
いや、だからさ
俺達で赤蛮の伝説をなぞって、最終的に北の大地を目指して赤蛮の伝説の続きを作るんだよ。
おっ、いいね!北の大地がどうなってるか隅々まで探索するってわけか!
でもそれって危ないんじゃないかニャ?それに私、お世辞にも強いわけじゃニャいから・・・
まあ何にせよ、北の大地目指せるくらいの力がないとこの先やっていけないわね。
いいわ、赤蛮の伝説は別として、北の大地に行くという目標は賛成よ。
かくして一行は
北の大地を最終目標として赤蛮の伝説をなぞる旅に
出るのだった。