ふぅ・・・

それで?君は俺に何か用かな?

全て見させていただきました、私の名前は”赤” そう名乗らさせてもらいます

ハァ!?ダメだし!!俺が赤だから!!

いやいや、私も運命に選ばれし者だし!だから赤を名乗るのは当然だしー!!

・・・

・・・

戦争だな!!

戦争だオラ!かかってこいコノヤロー!!

あろうことか、運命に選ばれし者は二人も居たのだ。
そしてどちらが”赤”という名前を名乗るのか
赤を決める戦いが、今始まろうとしていた!!

女の方勝て!

俺は”赤”なんだ・・・誰がなんと言おうと赤なんだあああああ!!

この精神異常者がああああ!!
私が”赤”だあああ!!

違うニャ!”赤”は私ニャ~!!

誰だ!

誰よ!

誰よアンタ!”赤”は私よ!

また増えてるし!!

上等だ!こうなりゃ誰が赤か力で決めればイイんだよ!!

その時である

その勝負!この青き貴婦人が預かった!

突然の裁定者の登場
それぞれ”赤”を名乗る運命に選ばれし者達は
一瞬驚くが、すぐに冷静さを取り戻し

皆開口一番口を揃えてこう言った。

「「「「誰だよあんた!!」」」」

私は青き貴婦人、フローレンス・ゴンザレスⅡ世です!ゴンザレスは男っぽい名前だけど私は気に入っています!!

分かった、フローレンス・ゴンザレスⅡ世。
貴女にこの戦いをお任せしよう。

何勝手なこと言ってるんだよ!!ルール無用のバリートゥードで殺し合いでいいんだよ!!

こいつすげー凶暴だな

望むところよ!兎女!私の呪術で灰にしてやる!

こいつもおっかねーな

まあ、そう言わずに・・・私は誰が赤を名乗ろうが別にいいと思っています。ハイ。

ですが、運命に選ばれし者となれば話は別!
この世界は不条理に満ちており
その不条理に立ち向かえる存在は、唯一にして絶対!

そう!赤!赤なのです!!

なので、赤を名乗るのであればそれが正真正銘の赤であるか、それを見極めねばならない。それが、それが私!フローレンス・ゴンザレスⅡ世の役目なのです!!

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

何言ってんだこの女?と思う一同であった。

第二話 運命に選ばれし者 赤達

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