私の物語およびこの解説・雑談までお読みいただきありがとうございます。解説はどこからどこまでのストーリーの内容に関してかというと、範囲はあまり指定がないです。おおよそ第何話か対応させますが、ストーリー上触れない設定やだいぶ先の設定のヒントはチラホラ出てくると思います。
 

 そして第1話は主人公・ヒロイン初登場回となっております。大体の性格や関係性はつかんでいただけたでしょうか?

 こんにちわ。神宮司 奈緒です。
 高木真人(まこと)君と唯ちゃんの幼馴染です。真人君のことは昔から「マコちゃん」と呼んでます。唯ちゃんは私の妹のような存在です。

 マコちゃんって呼ばれるのは、中学校に入ったばかりのときに「俺だけ」周りから散々からかわれたっけな…
 一時期「まこと君」とか「高木君」とかに直させようとしたけど、逆にむずがゆい感じがしたし、奈緒も奈緒で気が抜けるとまた「マコちゃん」に逆戻りだし…
 俺もあきらめたし、周りの連中も慣れたから、もうどうでもいいんだけどさ…

 こんな設定です。まあ、奈緒は唯を妹的な存在として見ています。唯も、兄以上に奈緒のことを姉として慕っています。
 神宮寺家が神主を務める神社の境内で、高木家の子供たちが神宮寺姉妹と一緒に遊んだりしたということで、仲が非常に良い設定となっています。高木家と神宮寺家の父親同士も無二の親友で、それがきっかけで子供たちがお互いの家を行き来する機会が多いということになっています。ちなみに、真人には2歳年上の兄、奈緒にも2歳年上の姉がいる設定です。

 そして、父親同士は冗談半分ではありますが、二人を「許嫁(いいなずけ)」としており、唯はそれを本気にしているので「二人をくっつけよう」といろいろ画策します。妹的存在から、義妹になることをたくらんでいるわけですね…。今回は、約束の時間を直前に伝えることで二人っきりにしようとしてます。考えが浅いので失敗に終わってしまうところも、そして失敗をあまり気にしていないのも唯の性格といえます。

 さて、ヒロインとして登場しました「神宮司 奈緒」ですが、キャラ絵を探すのにだいぶ頭を悩ませました。理由は、「巫女装束の差分がない」ということでした。結局のところ肝心の巫女装束を来て神楽舞をするシーンは、キャラ絵なしでナレーションと兄妹のリアクションで乗り越えるしかなさそうです。一瞬候補に挙がったのが、以下のキャラです。

学生服

巫女衣装

 悩んだのですが、主人公と同い年設定が不可能と判断し、今回は見送りました…
 年齢はどれだけ高く見積もっても中2でしょう…

 本日のメニュー
①「神楽舞の起源」
②「日本神話(古事記)の世界観」
③「ストーリー展開について裏話・雑談」

①「神楽舞の起源」

 奈緒が今回初めて主役を務める「神楽奉納」ですが、姉が今年大学へ進学し実家を離れているために、奈緒が務めるしかないということになっています。奈緒の前は姉が、姉の前は叔母が、叔母の前は母が…というように神宮司家あるいは近親の女性が代々神楽舞をする巫女の役割を果たしてきました。

 さて、話は戻ってこの神楽奉納という儀式ですが、映画「君の名は。」などで知った人も多いかと思います。存在は知られていても、実施している神社は多くありません。神楽殿まであれば、それは大層立派な神社であると思います。
 神楽舞が行われ始めたころは、神を降ろし、人々の穢れを祓ったり、巫女に神を憑依させ神と人とが交流したりするための儀式であったと言います。今では、そういった機能が薄れてエンターテイメント性が強調されることが少なからずあります。(出雲阿国の踊りも「神懸って」おり、エンターテイメントとして確立していったのでしょう。)

 そして、そもそもの起源は、天岩戸に隠れてしまったアマテラスオオミカミ(元祖ひきこもり)をアメノウズメが「素晴らしい」舞いによって外へ出すことに成功した逸話からきているのだそうです。いわば日本最古のアイドルともいえますね。アメノウズメは、こういった逸話から「芸能の神」とされています。
 巫女の神楽舞という儀式は、人だけでなく神をも引き付ける何かを持っているのかもしれませんね。

②「日本神話(古事記)の世界観」

 宗教や神話として、世界や人類の起源が語られていることは珍しくはありませんが、日本のように天皇(陛下)まで続き、それが歴史書としてこれほどまでに詳細に体系立てられていることは、ほとんどありません。
 古事記や日本書紀が日本神話としての主な文献になると思いますが、二つはその編纂目的の違いから内容に若干の祖語が生まれています。また、一方で述べられていることがもう一方には述べられていないということもあります。そういった場合、古事記に習うことが多いように感じられます。

 それにしても、日本の神様は本当に「人間臭くて」私は大好きです。(そういう意味では、ギリシャ神話・北欧神話なども個人的には好きです。)
 ストリエでは、稗田阿礼(ひえだのあれ)さんという方が、ラノベ風にアレンジした日本神話の物語をアップされているので、興味がある方はご覧になることをお勧めします。忠実かつコミカルに表現されており傑作だと私は思います。

 日本の神話においては、世界が始まる前には混沌が広がっており、そこに神が誕生し様々な世界を作っていきます。ざっくり説明すれば、

①神々の世界(天界)
 ※天国ではない

②人間の世界(地上)


③生死が曖昧な空間・世界
 ※日本書紀に於いて言及なし

④死者の世界(冥界)
 ※地獄ではないが穢れている


 の4つということになります。

 私の物語は、この世界観を主軸とし、仏教・道教の世界観と調整する形で世界観(というか異界観?)を練り上げたものになります。

③「ストーリー展開について裏話・雑談」

 さて、主人公とヒロインはもちろんのこと、その家族構成や関係性も次第に明確になってまいりました。あとは、日常からのスリップ・アウトの部分をどう演出するかという段階でしょう。非常に大事な部分ですね。気合い入れます。

 神楽舞のシーンと第0話までの時間のつながりや、辻褄あわせもうまくいけばいいかなと思います。

 それにしても、会話文だと演出考えなくていいので非常に楽ですね。助かりますし、第0話と比べても色々な情報が提示できたと思います。会話パート増やしたいですね。アクションパートや演出の必要なシーンはつらいです。

 何はともあれ第5話までに一つの山を越えたいと思っています。メタ的な発言をすれば、見せ場がないと単純に面白くないですからね。
 
 唐突ではありますが、それではまた!

第1話「神楽舞の起源」と「日本神話(古事記)の世界観」等

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