刻弾の詳細がリーベから語られた。
リスクはあるが、絶大な威力を持つ刻弾を発生させる。それがこの講義の目的のようだ。
エンゲージコアに
蓄えられた魔気を元に、
刻弾は具現可能です。
ここから先は
その刻弾を具現化させる
方法をお教えします。
刻弾の詳細がリーベから語られた。
リスクはあるが、絶大な威力を持つ刻弾を発生させる。それがこの講義の目的のようだ。
無論、初めに言ったとおり
この講義は強制ではありません。
自分には必要ないと思われる方は
参加しなくても構いません。
覚えておいて損はないはず。
使う使わないは、
状況やその本人次第ね。
ユフィの言葉に誰も異論を挟まなかった。確かに選択肢は多い方がいい。ギリギリの局面、戦術は多いに越したことがないのだ。
それでは皆さんこちらへ。
こうなる事が分かっていたように、リーベは全員を奥の扉へと導いた。
ここから先は迷宮と同じ、
魔気が充満する部屋になります。
個人差はありますが
身体に確実に負担が
かかります。
心して下さい。
扉は固く閉ざされ重々しさを感じる。そして扉以上に重いリーベの物言い。それを聞いた後は、より一層その扉は重く、そして神秘的に映った。
少し怖いですね。
大丈夫でしょうか。
ふん。
ならばそこに居ろ。
てめぇ!
少しは腕が立つからって
図に乗るなよ。捻るぞ。
喚くな。
面倒臭い。
喧嘩はやめて下さい!
私なら大丈夫です。
ダナンさんも落ち着いて。
アデルちゃんがそう言うなら
俺はいいんだがよ。
フン。
……やれやれ、
俺は入るぞ。
扉に進むシャセツ。誰も何も声を発さないのを確認して、リーベは扉を結晶師ニグに開けさせた。
二重になった扉の先、さらに二重の扉の先に部屋は広がっていた。部屋は統一された色彩であり、荘厳でいてどっしりとした装飾が施されている。
…………。
なんだか重苦しいっすね。
この部屋はこの訓練場の中で
特別な場所。
迷宮ほどではありませんが
魔気が充満しております。
こりゃマジで堪えるな。
オイラ苦手かも。
確かに……。
でも迷宮は
もっと重苦しいんでしょう。
実際には何も見えない、
聞こえない、触れない。
……でも、
何か……、何かある。
正体の分からない感じだな。
リュウさんのその意見。
すごくしっくりきます。
ゆっくりゆっくりと
身体が蝕まれそうな……。
お二人のご意見は
魔気の雰囲気を
上手く表現されていますね。
誰もが感じる違和感。神妙になるのは自然であり無理もない場所だった。タラトは言葉を発さず、背中をボリボリと掻いた。
『五感の裏側』……。
魔気に関わる者達の口癖です。
本来の危険の正体が
感じ取れない気持ち悪さ。
残念ながら
慣れるしかありません。
もうわかった。
早く始めろ。
シャセツが無駄話を嫌うのはもう御馴染みだ。その言葉に誰も続かなかったのは、実のところ全員がそれを望んでいたのか。それとも現状を言い表す事が出来なかったのか。――全員、ただ、リーベに視線を集めるしかなかった。
分かりました。
つい話が長くなるのは
私の悪い癖です。
百聞は一見に如かず。
まずは御覧頂きましょう。
我々人間の絶大な戦力
――刻弾を。
いつも早いコメントありがとうございまーす♪
試行錯誤して考えた価値を得ましたぁ。遂に戦闘ファンタジーっぽくなってきましたねぇ。まぁ、そのうち脱線すると思いますがw
ぽーさん嬉しいお言葉ありがとうございます。
ストリエには表現方法に可能性があると思うので、色々試していきますねぇ。
ちなみに16話~19話の扉絵が変更しました。未確認の方は見応えあるので確認してやって下さい♪
るりルシさんゾクゾクありがとうございます。&累計コメント数400踏み踏みおめでとうございます。ぶっちゃけ半分以上は自分で喋ってますw
シャセツは少し隠れるくらいで丁度良いのです。配慮ですね。多分。