住宅街での爆発から、
人気の少ない場所へと移動した敬介と大宮は、
楽坂公園に来ていた。
住宅街での爆発から、
人気の少ない場所へと移動した敬介と大宮は、
楽坂公園に来ていた。
ここなら大丈夫だろ。
ああ。
二人は辺りを警戒しながら、
近づいてくる爆発音を聞いている。
一方で、
敬介らから20m離れた物陰からは
島本が様子を窺っている。
杉山は見当たらないな。
しかし、
爆発音が近づいてきているということは、形山と大宮を狙っているのか。
敬介は居場所を伝えるために美咲にメールを送った。
大宮、例の作戦分かってるな?
ああ。
しくじったら許さねぇえからな。
そうこう話してるうちに、
大きく響いていた爆発音は止んだ。
来る。
大宮が気配に気づくと、
爆発音とともに敬介らの目の前にやってきた。
いたいたー!!
見張ってるのも飽きてきたんだ。
そろそろ逃げずに殺されてくれよ。
俺はもう逃げない。
必ずお前を倒す!!
こないだのようになると思うなよ。
二人は光力を体中に巡らせて構えた。
そうこなくっちゃね。
点乱雨!!
空からはまたも影力の雨が降り始めた。
そして、
敬介と大宮は幻重に向かって一直線に走り出す。
ダメだねぇ。
犬死したいんならいいけど。
うるせー!!
そんな簡単に死んでたまるか!!
吼波連弾(こうはれんだん)!!
複数の小さな光の衝撃波は幻重に向けて放たれた。
だが、全て点岩礁で防御されてしまう。
これじゃあ前と一緒だよ。
成長しないねぇ。
それはどうかな。
幻重が大宮の攻撃を防御しているうちに、
敬介は背後に回りこんでいた。
そして腱撃を打ち込むため飛び込んだ。
吼波連弾!!
はぁ。
点岩礁。