矢島と美咲が幻流と戦いが終わった頃。

駅前で調査開始してからかなりの時間が経っていた。

だめだな。
全然見つけらんねぇ。

ちっ、もう回収された後か。

この現場に、

影石や何か手がかりになるものが落ちていないかと

探していたのだが特には見つからなかった。

そういや、
お前の家光術士の名家なんだろ。
なんか特別な修行とかしてたのか?

…………。

へっ、また無視かよ。

大宮は口も聞かずに黙々と探し続けている。

今までは一つ一つの反応に突っかかっていた敬介も、

疲れが出てきているのか反論すらしない。

溜息をつきながら、

そのまま同じように辺りを探し始めた。

その様子を、

賑わう駅前の物陰から二人の男が観ている。

ずっと、
ウロウロと探してるようですけど、
何かあるんすかね?

さぁな。
ただ、失踪事件の現場で二度同じやつらを見かけるのは偶然じゃないな。

じゃあ、さっそく職質かけますか?

いや、あの形山もそうだが大宮も簡単に話すようなやつじゃないだろう。

まさかこのまま観てるだけとか?

跡をつけるんだよ。
子供だけで何かやってるはずないしな。
必ず背後で指示してるやつがいる。

なるほど!

二人の刑事が尾行を決めた後、

敬介達は探すのを止めて歩き始めた。

よっしゃ、
行きますか!!

はしゃいでバレたりしたら、
容赦しないからな。

幻流を捕らえようと円の矢を打ち込んだが、

突如、ローブの男が現れた。

お前は以前襲撃してきたやつだな?

あー。
あのときの雑魚か。

いったい何を企んでいる?

まぁ、そのうち分かるさ。
じゃあな。

面取(めんどり)!!

男は右手に影力を発動させると、

その手で幻流を囲む光の結界をえぐった。

結界は解け、

男は幻流の体に触れた。

そのまま黒いモヤとなり姿を消してしまった。

きえた……。

やつが三幻僧のリーダーか。
円の矢を二度もやぶるとは……。

わざわざ仲間を連れ帰ったってことは、
それぞれの役割がまだ果たされていないのかな。

おそらく、そうだろう。
こっちが狙われたってことは敬介君達も危ない。
早く合流しよう。

合流のために美咲が敬介にメッセージを送信すると、

すぐにこの河川敷を後にした。

第2章---三幻僧編---(45話)-尾行開始①-

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