翌朝、僕たちはこの場から旅立つことにした。
ずっと同じ場所にいたら、
また襲われかねないから。


ただ、ガイネさんを
このまま放って置くわけにはいかない。


そこでガイネさんはアレスくんとシーラさん、
アポロとユリアさん、
タックさん、セーラさんの6人が
王都へ送り届けることになった。


一方、僕とカレン、ライカさん、クロード、
サララの5人は地底都市アンカーへ向かうことに。

そして一刻も早くギーマ老師のところへ
辿り着かないといけない。
 
 

アレス

じゃ、トーヤくんとは少しの間だけ
お別れだね。

トーヤ

せっかく再会できたのに、
もうお別れなんて寂しいね。

アレス

また会えるさ!
その時のために
お互いもっとがんばっていこう。

トーヤ

そうだねっ!

セーラ

ガイネさんは私が責任を持って
王都まで送るのですぅ。

アポロ

俺とユリアもいる。
安心してくれ。

ユリア

大船に乗ったつもりでいてね♪

トーヤ

セーラさんとアポロたちが一緒なら
きっと大丈夫だね。

アポロ

トーヤのことは
あんたたちに任せるぜ!

 
 
アポロはライカさんやクロードと
握手を交わした。

出会って間もないのに意気投合してるみたい。
 
 

ライカ

はい、ご安心ください。

クロード

トーヤ様は何があっても
私がお守りしますので!

カレン

あんたこそ危ないのよ!
トーヤには私とライカさんと
サララで充分なんだから!

サララ

あはははっ!

 
 
その場にいたクロード以外の全員が大笑いする。

なんだか温かくて楽しい空気だ。
 
 

タック

そうだ、サララ。
本当にオイラたちと一緒に
王都へ行かないのか?

サララ

はい、私はトーヤくんたちと
一緒に旅をすることにしました。

タック

お前のご主人のデリンは
王都にいるんだぞ?
顔を見せなくていいのか?

サララ

今はまだその時じゃないような
気がするんです。
それにご主人様なら
きっと迎えにきてくれます。

サララ

その時まで私は待つことにします。

タック

お前がそう言うなら
無理強いはしないけどよ……。

トーヤ

サララはデリンさんのこと、
信じているんだね?

サララ

はいっ!

アレス

じゃ、みんな。
それぞれ出発しようか?

 
 
アレスくんの呼びかけに、
その場にいた全員が頷いた。
 
 

トーヤ

アレスくん、
いつかまた会おうね!

アレス

もちろんだよ!

 
 
僕とアレスくんは握手を交わした。
その手は温かくて、優しさに溢れている。


アレスくん、きっとまた会えるよね? 
 
 

トーヤ

――ううん、絶対に再会するんだ!

 
 
僕は心の中でそう強く誓って、
その場から旅立ったのだった。

 
 
次回へ続く!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
※ここから先はサービス終了にともなって
書いたものです。

連載は続きますので、
感謝の気持ちだけ受け取っていただければ
幸いです~!
 
 

 
 
今まで応援いただき、
ありがとうございましたっ!



でもトーヤくんの冒険は
これで終わりではありません。

これからもたくさんの困難や
笑顔に満ちた旅が続いていくことでしょう。
そして少しずつ成長していくはずです。



いつかまたその姿を
皆さんにお見せできる日が来ることを
私は信じています。

前作の『勇者様はレベル1』から引き続いて
ご覧にいただいた皆さんも
たくさんいらっしゃったと思います。



本当に感謝しても感謝しきれません!
最後にもう一度、お礼を言わせてください。

長い間、ありがとうございましたっ!
 
 

みすたぁ・ゆー
 
 

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