2学期も終わりに近づいていた。学校への支度をする。

また休みにはいるのか。よく休むな、人間は

そうかな・・・もっといっぱい休みたいけど

けど・・・
もっと学校にいきたい気もする・・・

矛盾だらけだな

もうすぐ、クリスマスだね

今年はサンタさんに何を貰おうかな♪

そうか・・・クリスマスプレゼントか

サンタはいないよ

えっ?

だって、俺のところにこないもん

・・・

そうか、公太は・・・

・・・う~ん。
確かにね、公太は馬鹿だけど
悪い子じゃないしね

だろう

公太が悪い奴なわけがない・・・
いいやつだよほんとに・・・


放課後の帰り道で良太は話す。

あのさ、公太、クリスマスの日はなにやってるんだ?

家に一人だ。かあちゃん仕事だし

じゃあ、うちにこいよ!!

良太の家に?

そう!!一緒にクリスマス祝おうよ

クリスマスか・・・あんま好きじゃないけどな

絶対来い!!
公太!!

お前の頼みじゃ断れないな・・・

良太は家に帰り、母親と相談する。

おかあさん、頼みがあるんだ

なに、クリスマスプレゼント?

そう!!

あと、公太がクリスマスに家に来るからお祝いしたいんだ!!

うちに・・・公太君?家の方は?

一人なんだって・・・母子家庭でおかあさん働いてるから

えっ?・・・

それはやってあげないとね。公太君のお母さんには私が連絡いれとくから♪

うん

どうしたら、公太が楽しめるかな・・・

お前、そればっかりだな。今日

だって、友達だから・・・

そういうものか。友情につけくわえとく

そうだね

通知表渡すぞー!

2学期の終了の日がきた。通知表が返される。美紀は公太の通知表に愕然とする。

公太・・・

どうした?

それが原因かもね・・・サンタも勉強しない子のところにはこないのかも。

頭が悪い子・・・

悪い子

なっ!?

あのさ!!

良太が二人に話始める。

みんなで、クリスマスパーティをやろうよ♪

えっ?

俺はいくけど

僕の家で♪

えっ、良太君のおうち

そう!!

やったーー!!

良太は家でクリスマスパーティの飾りつけをしながら、母親と話す。

ほんとにあれでいいの?プレゼントは?

うん!!あれがいい!!

そう・・・

流行ってるのかしら・・・?

ふふふ♪

人間の考えることはわからんな。キリスト教徒でもないお前がなぜ祝うんだ?

それは、楽しいからだよ♪きっと

楽しければなんでもいいのか?

なんでもじゃないけど・・・
楽しい方がいい

ふ~ん

公太は支度をする。良太の家に向かうために。

いってらっしゃい、ご迷惑かけないようにね

おう、行ってくる

楽しんできなさいね

うん・・・

公太は歩きながら、考える。

この日は一人でいることを感じるから嫌いなんだよな・・・

周りはみんな楽しそうで・・・取り残された気がする・・・

どこも家族でわいわいして・・・俺だけ一人みたいな・・・




公太は、良太の家につく。良太が外で待ち構えていた。

良太?

来たな公太!!

えらいやる気だな・・・

むしろ、公太がいつもに比べてテンションが低い!!

そうかもな・・・寒いの、嫌いなんだ

じゃあ、早く上がれよ♪末永さんも来てるし

公太は良太の家のリビングに向かっていく、リビングのドアを開けると大きな音がした。

メリークリスマス♪

おわっ!?

そして、後ろからも良太がクラッカーを鳴らす。

なっ!?

メリークリスマス♪

びっくりするだろう

ふふふ♪

良太の母親が公太を連れていく。テーブルにはフライドチキン、ジュースやお菓子が置いてあった。そして、リビングには飾りつけがされていた。

ほら、ここに座って♪公太君

あ、はい

どうだ!!クリスマスは?

・・・こんなのは・・・
したことはないな・・・

なんでもあるぞ♪

そうよ!!なんでも♪

そうか・・・みんなこうやってたのか

親父がいたころは俺も少しは楽しんでたな・・・

なんだろうな・・・胸が苦しい・・・

公太!!チキンが冷めるぞ!!

ほら、ジュースも飲みなさい!!

なんか、今日二人ともおかしくないか?

クリスマスだからな♪

クリスマスだからね♪

そうか・・・

クリスマスになるとおかしくなるのか?

ならないよ・・・公太に元気でいて欲しいんだ

元気だろう?健康だろう?

そういうんじゃなくて・・・
笑顔になってほしいんだ

笑顔か・・・


公太はおそるおそる、戸惑いながら食べ物や飲み物を口にする。

・・・うまい

もっと食べなさいよ♪
消防士になるんでしょ!!

なるよ!!

・・・なれるよ・・・公太なら・・・

俺もそう思う!!公太がならなかったら誰もなれない!!

・・・

くうぞーーー!!


通知表を渡された日、良太は美紀に相談していた、公太のことを。
良太

あの~、末永さん!!

どうしたの?

な・・・なんだろう

公太のことで相談が・・・

公太?

そして、公太の家の事情をしる。

ううううう、

そんな、泣かないで・・・

だって・・・あいつ・・・
サンタがこないもんって・・・
サンタが・・・ううう

そうだね

末永さんも優しいひとだな・・・相談してよかった


美紀が落ち着いたところで良太が話始める。

あのバカ・・・大変なら大変そうにしなさいよ・・・気付かないじゃないの

だから・・・手伝ってほしいんだ。公太がクリスマスを好きになれるように

わかった。良太君手伝う!!

ありがとう

そして、今日にいたる。クリスマスに。
ゲームをやる三人。

ここで、どうするんだ?

公太!!ジャンプだ。二段ジャンプ!!

う~ん、アイテムが重要ね

楽しそうね♪


主役のケーキが登場する。

おぉ、ホールケーキ!!

どうしたんだよ♪公太

いや、丸いのは初めて見た・・・

・・・

そんなこと言わないでよ・・・泣きたくなるじゃないの・・・バカ

いっぱい食べろよ、公太♪

食べろーーー!!

食べるよ♪

そうして、クリスマスの夜が近づく。

じゃあ、私は家に帰るね

俺も帰るか

お前は泊りだよ!!公太!!

えっ?

公太君のおかあさんにもちゃんと連絡して、OKもらってるから♪

泊まってきなさい

・・・

泊まりなさいよ!!

わかったよ・・・

良太とお泊りか♪

少しうらやましい・・・



家の外に美紀を送ってく良太。

今日はありがとうね、末永さん

公太・・・楽しんでたかな・・・

わからないけど、頑張ったから。・・・・・

今年だめでも来年も頑張る!!

・・・そうだね

美紀を送って、家に戻る良太。
家で公太がゲームしていた。

おっ、良太、助けてくれ!!
こいつが倒せないんだ!!悪い奴が!!

まかせろ!!

お風呂に一緒に入り、布団に入る良太と公太は話す。

公太・・・
どうだったクリスマスは?

う~ん・・・悪くないかもな・・・

そうか

まだ、好きではないか・・・来年だ!!

・・・サンキューな良太

えっ?

なんでもない

こいつが恥ずかしがるなんてめずらしいな

ホモか?

だから違うっていってるだろうーーーーーーーー!!



朝になる、公太は起きる。

ふぁ~。

うん?

公太の枕元に小さなプレゼントボックスがあった。

なんだ?

サンタが来たんだよ

えっ?

箱についてる紙をみる。

サンタより、いい子の公太君へ♪

・・・

あけてみろよ!!

回りくどいな、ほんとに


公太が中を開けると、どくろの腕時計があった。

これって!!

かっこいいんだろう?

かっこいい!

なぜ、俺をもう一体作らないんだ?

自爆機能付きはプレゼントにあげられないよ・・・

テロ行為だな


公太はうれしそうに腕時計をはめる。

お揃いだな♪

お揃いだな♪

性能は圧倒的に俺が上だがな!!

そうだね♪

その夜、布団でアルゴと話す。

ジングルベル、感情はメリーどうなの?

もう・・・言語を超えてきたね

季節感を出したんだがな・・・不要か

う~ん・・・今日は

願いかな・・・願望。

公太がいつか、クリスマスが好きだって言えるように!!

願望か。覚えとく

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