良太は翌日学校への支度をすませる。

無理しなくていいからね・・・できるところまでで

ありがとう・・・かあさん

良太は扉の前に立つ。母親も見ている。

あっ!?かあさんが見てる!!
アルゴに話しかけられない!!

どうしよう・・・
俺一人でドアを開けなきゃ・・・

開けてやる!!

アルゴ!!

アルゴ?

なんでもない!!
ある日の午後っていうのの略だよ

なんでも略すのね今の子は・・・

ドアを開ける良太。

アルゴ・・・また新機能?

あぁ、口に出さなくても会話できるようにした

・・・

どうした?

どういう仕組みなの?

まぁ・・・説明が面倒だ・・・やめとく

学校に向かう中、良太の緊張が高まっていく。


怖いな・・・

大丈夫だ、いつでも排除できる

無駄に頼もしいな、アルゴは

そうか?まぁ、お前が頼りないだけだけどな

無駄に意地悪だ・・・

まぁ、無理やりでもお前を動かしていくけどな。学校に

学校に着く良太。クラスの席を探す。

どこに座ればいいんだろう?

良太くん!? 

末永さん

・・・

・・・

久しぶりだね♪席をさがしてるの?

うん・・・

良太くんの席まで案内するよ

美紀は小学校の時、クラスが一緒になったことがあった。良太が席につくと教室は少しざわついていた。

あいつって・・・

不登校がきたな

暗そうだな・・・アイツ

あぁ・・・いやだな

あいつらを排除するか?

だめだよ!!

あー、ここは――

良太は学校で授業を受けるが、授業についてけない。

だめだ・・・全然わかんないや・・・ 
えっと・・・

そこ!!計算間違えてるぞ!!

えっ?

Xは3だ

頼りになりすぎるよ!! 
アルゴ!!

良太が休み時間を過ごしていると、デブな3人が話しかけてくる。


デブ田

こいつなんか暗そうだな


デブ川

不登校が何しにきてんだよ

・・・

まただ・・・また・・・

やめなさいよ!!


デブ男

なんだよ、末永!!

不登校じゃなくて・・・
ちゃんと登校してるでしょ 


  

それに緊張してると思うから、そっとしておいてあげてよ


  

それくらいわかるでしょ!!


デブ川

お前は、いつもうるさいな


デブ田

黙ってろよ!!

きゃっ!!

なっ!?

こいつらーー!!

これはGOサインだな

あれ・・・っちょっちょ!!

良太の体が勝手に動き出し、

えっ!?

排除♪排除♪排除♪排除♪排除♪排除♪排除♪

デブ男

ブー、ブー!!


デブ田

ブヒ!!


デブ川

ブブブブ!!

な、な、な!

アルゴストップ!!ストップ!!

まだ、排除完了してないが・・・
いいのか?それとも・・・

間を与えて苦しめる気か? 

違うよ!!勝手に動いちゃだめだよーーー!!

お前の思考を読んだんだが・・・

必要な時は、ちゃんと言うから!!
やめてーー!!

そうか・・・次から、そうする。学習した。

デブ3人は良太を見上げていた。

デブ男

なにもんだ・・・


デブ川

不良だったのか・・・


デブ田

ぶひ

なにやってんだ?


デブ3人

公太さん!!

良太は唖然とする。

き、きん、金髪!!

やられちゃったの?


デブ男

そうです・・・こいつが!!

うん?

いや・・・あの・・・

良太と公太は見つめあう。

お前強いの?

弱いよ・・・

そっか・・・

ありゃ?

えっ?

これは、攻撃を受ける前によけた。OKだろう

OKです・・・これは

・・・・

公太は追撃をしない。悩みだす公太。

う~ん・・・なんかおかしいな?

えっ?

いや、ごめん。いきなり蹴ろうとして・・・

いや、悪い奴かと思ったんだけど・・・なんか、違うな

・・・

あれ?なんでデブちん達とケンカになったの?

いや・・・

デブ田

こいつがいきなり殴りかかってきたんです。公太さん!!

あぁーー!!
アルゴの排除機能が!!

いつでも排除OKだ。

だめだってーー!!

あたしが突き飛ばされて、それで良太くんがおこったの!!

えっ?

突き飛ばされた?

そこのデブ田に!! 

ほんとか?

ほんとだよ・・・


デブ田

うそ言ってる!!

・・・

・・・

・・・

・・・怪しいなお前は

公太がデブ3人に話をする。

お前らとは終わりだ。
俺は悪者は嫌いなんだ!  


デブ3人

えっ?

なんだ?

デブ3人がいなくなり、良太と公太は話す。

ごめん!!ほんとに!!
一発殴ってくれ!! 

いいや・・・できないよ

・・・そうか

そうだよ!!
良太くんはそんなことしない

うん?

良太くんは、
優しいし正義感も強いんだから♪

えっ・・・

公太はその言葉に惹かれる。

そうか、正義か・・・いいな♪

えっ?

じゃあ、俺と友達になってくれ。お詫びに・・・あれ?

友達?

う~ん。お詫びじゃないな・・・なんていうんだ?まぁいっか。


  

友達になってくれ良太!!

・・・うん

ニシシ♪

なんだろう・・・
不思議なやつだな・・・


良太は学校から帰る。アルゴと話す。

なんか疲れたよ・・・・

色々あったな!!面白かったぞ!!

主に・・・排除がでしょ・・・

・・・どうかな、それは?

危ない機械だな・・・

使い方次第だ

確かに・・・いい機能もある

家で夕食を食べながら母親と話す。優しく母親は語り掛ける。

どうだった?学校は?

色々あったよ・・・疲れたかも

そう・・・嫌だった?

嫌では・・・なかった・・・

なら、よかった♪

布団に入りアルゴと話す。

今日の感情はなんというんだ?

今日は・・・混乱かな・・・ 
色々あってわからないや

混乱か!!覚えておく

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