翌朝、目を覚ます。
憂鬱な一日が始まるのかと、良太はため息がもれた。
翌朝、目を覚ます。
憂鬱な一日が始まるのかと、良太はため息がもれた。
はぁ~
・・・・・
おい、アルゴ?
・・・・・・・・・・
アルゴはパソコンとケーブルでつないでいた。
昨日のは夢だったのか?
そうか・・・幻覚だったんだ!!
違いない!!やった!!
今日からまた引きこもり生活だ!!
違う!!外にでるんだ!!
なっ!!お前!!
機械のくせに
寝たふりとか
良くないぞ!!
眠りなど必要ない!!
学習してた、だけだ!!
学習?
一般の知識も必要だからな
・・・
外出するためにしょうがなく、準備を始めた
どうやったら、この自爆装置とお別れできるんだ・・・
どうしよう・・・外にでるのは嫌なのに・・・あっちが俺を拒んでるんだ・・・世界が・・・
早くしろ!!
してるよ!!
人間というのは不便だな・・・
そうだよ・・・
お前と違って僕らは不便なんだ・・・
着替えなきゃいけないし、
歯を磨かなきゃいけないし、
お風呂に入らなきゃいけないし、
髪型をセットしなきゃいけないし
そうだな、俺はこの格好のままだからな
ずるいよ。俺も機械に生まれたかった・・・・
どうしてだ?
傷つかないだろう機械なら・・・
傷はつくぞ?
そういうことじゃない・・・
うらやましいよ・・・お前が
そして、外に出ようとする良太。
けど、扉の前で立ち止まってしまう。
怖い・・・足が動かないや・・・なんでこんなことしてんるだろう
変な時計を作った罰だ・・・
いたずらメールのいたずらが・・・
・・・今日はやめないか
どうした?止まって?
扉があけられない・・・怖くて
電気信号で動かしてやろうか?
頼む・・・でないと無理だ・・・
アルゴは無理矢理良太の体を動かす。
外にでる良太。
ありがとう・・・
ありがとう?
よくわかんないけど!!
ありがとうなんだ!!いちいち聞き返すな!!
わかった・・・
わからんな・・・人間は・・
外にでて色々な情報を集める。
植物か・・・なかなか興味深いな
アルゴは食べないだろう?
そうだな・・・腹が減るということはないな
いいな・・・
俺は食べてみたいけどな
故障するぞ!!
口や食道、消化器官がないからな。ずっとそのまま残る
無駄な知識ばかりだな
まぁ、いらないな
もっと人がいっぱいいるところにいきたい。連れてけ
いやだよ・・・人が多いのは
いやばかりだな。お前は
そうだよ・・・いやいやだ!!
全部いやいや!!
しょうがない・・・奥の手を使うか
お前電気信号使う気か!!
充電きれて死ぬぞ!!
死なない・・・機械だからな!!
はぁ~
しょうがなく、アルゴを連れて商店街を歩く良太。
しずかにしろよアルゴ
わかってる
アルゴは静かして、街の景色を見て回る。
満足したか?
いまいちだな
何がだよ?
感情のヒントがない
それは・・・
目的が果たせないな・・・
手段を変えるしかないな
諦めたらいいんじゃないか?
楽だぞ?
楽?別にそれは望んでない。目的じゃないからな
はぁ~
なにか方法はないか?感情を知る方法は?
誰か~!!そいつを捕まえて!!
ひったくりよーーー!!
えっ?
どけー!オラぁああああ!!
方法は・・・・ハッ!!
アルゴの中に、良太の思考がつながる。
そうか、こいつとダイレクトにつながれば!!
どうしよう・・どうしよう・・
どうしよう・・・
捕まえたいのか?
えっ!?
まぁ、暇つぶしだ、力を貸してやる!!
良太の体が勝手に動き始める。ひったくりに向かっていく。
ちょ、ちょ、ちょっとーーー!!
なんだ、このガキ!!
あれ・・・こんな早く動けてる・・・
相手は大人なのに追いついてる
良太のスピードが上がっていく。
な・・・なーーー!!
あれ・・・
・・・・
なんか意味があるのかこれは?感情というものと関係があるのか?
おばさんが駆け寄ってくる。そして、警官も。
ありがとうね♪
お手柄だね
・・・あっいえ・・・
あれ・・・この子若いな・・・・
君・・・今日学校は?
ヤバイ!!
あっ!?
良太は走っていなくなるその場から。そして、家に戻る。
はぁ、はぁ、
なんで逃げるんだ?
倒そうと思えば倒せるぞ?
警官を倒しちゃだめだろう!!
刑法がつくのか・・・
外にでれなくて困るな
僕の人生をめちゃくちゃにするな!!
俺の人生もめちゃくちゃになるな・・・覚えておこう。
警官は倒してはいけないと
人生とは言わないお前は・・・
こいつ・・・たまにポンコツだな・・・
そうだな、計画というべきだったな
今日は・・・もう限界だ・・・
使えない体だな
引きこもりに運動はきついんだ!!
そういえば、お前がおばさんを助けたいと思った感情はなんだ?
この世で役に立たないもの!!
善意だ!!
善意か・・・覚えとく