東條 夕日

では、俺から回答を始めようか

少し時間をおいて、俺からそう切り出した。

東條 夕日

まず、写真の方だが、写真が撮られたのは女性の証言から分かるように60年前の1956年となる。しかし、東京タワーが出来たのは1958年だ。だから、写真に東京タワーが映っている二人の男のものはどちらも偽物だ。となると、本物は執事の写真となる。もしくは、東京タワーをバックにというのが、女性がバックにしていたと考えると、写真にタワーが映っていないのに説明がつく。まあどちらにしろ、本物の写真は執事のものとなるわけだ

ぞこ

やはり、流石だね東條夕日くん。その通り、本物の男性は執事さんだよ。おそらく、60年も前のことだから他の記憶と混同して東京タワーがあると錯覚してしまったんだろうね。ついでに言うと、言い訳みたいになるけど、女性が当時付けていた手帳には、1956年の8月の欄に、「お盆に男の子に助けてもらった。記念に写真を撮って彼に渡した。いつかまた会えるといいな」という文が確認されているよ

東條 夕日

本当に言い訳みたいだな

ぞこ

それで? もう一つの問題は?

東條 夕日

それだが、さっぱり分からなかったよ。お手上げだ

ぞこ

へえー、君ともあろうものが私に降参するなんて、驚きだね。いいよ、答えを教えよう。「浜」や「菊」なんて言ったけど、本当は「濵」でも「破魔」でも何でもいいんだ。大事なのは「は」と「ま」の間にあるということ

東條 夕日

つまり平仮名変換という事か?

ぞこ

一つ目のとっかかりとしてはそうだね。そしてもう一つ。この平仮名たちが規則的な並びをしているものを探すんだよ

東條 夕日

規則的な平仮名の並び、思いつくのは五十音だが。それだと「は」と「ま」の間には何もないな・・・だとすると、もしやパソコンのキーボードか!?

ぞこ

そうだよ。やっと届いたね。つまり、キーボードの「は」と「ま」の間にあるのは、「き」と「く」。「す」と「な」の間には「か」と「ん」。そうすると「し」と「き」の間には「は」、つまり「葉」でも「刃」でも「歯」でもいいんだけれどね

東條 夕日

なるほどな。その発想はなかったな。では次は、お前の答えを聞こうか

ぞこ

まず。レストランの問題からいこう。ここでは考え方を変える必要がある。店員がくすねた2000円をここでは三人が払った12000円に足しているが、そうじゃない。店員は3人の客に3000円を還した後の12000円からくすねているから、そこに残るのは10000円。だから実際の計算式はこうなる。10000円(残ったお金)+2000円(店員がくすねた)+(3人の客に返した)=15000円となるんだよ

東條 夕日

いつも通り、答え合わせはコメント欄でするとしよう。じゃあ次の問題に移ってくれ

ぞこ

棒を定規代わりに地面に引いた線に、直角に線を引くんだったよね。ここで私が注目したのは、「地面に」線を引くとは指定していないということだ。だから私はこう推理したよ。地面に引いた線上のどこかに、手に持った棒を真っ直ぐ立てる。これが答えだ。これだけで、地面の線と棒は直角になる。まあ、二次元を越えた三次元的な考察になったんだが

東條 夕日

では、今後のことは次回話すことにしよう

こうして、俺とこいつの二回目の対決は幕を閉じた。

* * * * *

こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

読者vs作者の話も終わりました。次回はまたまたリアル脱出ゲームを進めます。

いよいよ大学も夏休みが終わり学校が始まっていますね。私も明日から学校です。

皆さんは、有意義な夏休みを過ごせましたでしょうが? 大切な思い出は作れましたでしょうか?

私は、大分で開催されているコナンのミステリーツアーに参加してきました。

それでは、今回はこの辺りで失礼します
(*- -)(*_ _)ペコリ

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