恥ずかしながら告白したい事がある。
恥ずかしながら告白したい事がある。
僕はイタコの末裔だ!!!
イタい子の末路、の間違いじゃなくて?
このまま話を閉じちゃうとたしかにそう!!
だがしかし、これはフラグでもフェイクでもないのです。
詳細をつらつらと説明します。チェケラ!
そのチェケラがやっぱイタい末路
詳細をいうと今から100年以上前のだいたい大正と昭和の間くらいに僕のおばあちゃんのおばあちゃんにあたる人で根岸うんという女性がいました。
うん?
うん、うん
うーん…運?
ううん、うん。
って先祖の名前で不気味に遊ぶな。
お前もな
その根岸うん、さんは町じゃ有名な拝み屋(祈祷師)だったというのです。
(※こんなかわいかったかは知りませんが)
白装束来て、湯気の出る窯みたいなやつでお焚き上げ的な感じでお祓いとお告げ(開運アドバイス)をする形式だったらしい。
そんで幸せになった人には対価として野菜とかもらいモノをしていたそうな。
めちゃくちゃ当たったから評判になって毎日希望者がひっきりなしに来ていたらしいよ?
あの福島のど田舎で?
リングの井戸が出て来そうなお化け屋敷に?
しかも安い。ど田舎プライス。
東京だったらひと山当てられたんじゃない?
ほんとそう。
因みにうんさんの娘さんで通称“練馬のおばちゃん”という方もいてその人は母譲りのパワーで東京で一財を成したらしい。
まあ、この人に関しては機会があればおいおい。
それで今回ご紹介したいのはその根岸うん、さんの霊感が目覚めた時のエピソードなのです。
それはある天気の悪い日の事でした。
本家の裏庭には田んぼの畦道が広がっていて、そこをまっすぐ抜けると鬱蒼とした竹藪があり、さらにそれを踏み分けていくと木造の鳥居と神社がちょこんと建っていました。
うんとこしょ、どっこいしょっと
かわいいけど実際有り得ないでしょう?
こんなまんが日本昔ばなし的な掛け声。
まあ、あくまで僕のイメージだから
根岸うん、さんの日課はそのお稲荷様に毎日お供えとご祈祷をする事でした。
いつものようにお稲荷様に向かって手を合わせて、鳥居をくぐり帰ろうとすると、
自分の着物のどこかから
何か音がするし
と得体の知れない
重さに耐えかねて、
きゃあ!
地面に転んでしまう
根岸うん、さん。
その拍子に出てきたのはなんと
あれま!?
二匹のキツネがうんさんの
胸元から飛び出て来た
というのです。
そしてその一件以来、根岸うん、さんは霊能力に目覚め、前述した拝み屋さんとして大成したそうな。いやあホント
まったく
キツネにつままれるたぁ
よく言ったもんですな
何か上手い事言ったみたいになってるけど、そんな事ある?まんが日本昔ばなしか!
と言いたくもなるよね二度目。
でも実はこのエピソードにはもう一説あるのです。
実はこのうんさんが転ぶところを目撃した人がいまして…
何とそれこそが僕のおばあちゃん、幼少期の根岸シズ子ちゃん!
お札だ
鳥居の上から大量のお札が
降っていたそうなのです。
逆にキツネはいなかった、
というのがシズ子さんの
当時の記憶になります。
おばあちゃんはお札説。
ひぃひぃばあちゃんはキツネ説。
うむ、そういうことになるね。
因みに幼少期のおばあちゃんの証言よりもひぃひぃばあちゃん当人の証言の方が親戚間では主流となっているらしいです。
まさに真相は藪の中か。
上手い事言う。
いずれにせよ根岸うん、さんが霊感を得るきっかけになったのは鳥居の前で転んだ時なのは間違いないです。
閑話休題
何といつのいまにやらその稲荷神社がきれいさっぱり数年前に取り壊されてしまっていたらしいのです。
およよ
なんでも、神社が取り壊されたのは2~3年前のこと。もう木造の鳥居は朽ちて崩れてしまっていたし、震災被害による除染作業の工程でいっそ全部取っ払ってしまおう!となったんじゃないかという母からの情報
因みにその本家には根岸ひでつぐ通称“ボク兄ちゃん”と呼ばれる親戚の叔父さんが一人住んでいるのだけれど、盲目で普段電気も付けずに、水道も電気も止められながらモグラのようにひっそりと暮らしているという奇妙ぶり
たまにウチのお母さんが生存確認がてら菓子パンを届けに行くらしい
そんな感じでお稲荷様を撤廃してから本家も荒れ放題だし
自分たち兄妹がアラサーで未だに出会いも無く独身であったり、母親がバツイチなど縁遠いのも祟りの仕業に違いない!
という旨を
毎年お祓いして頂いている
聖蹟桜ヶ丘の小野神社の
神主さんに世間話がてらしたところ
怪しいですねえ。もしかしたら神社を取り壊した際に土地にお祓いをしていなかったのかもしれません。もし橋本さんにお時間があれば一度その跡地にご挨拶に伺っては如何でしょうか?
因みに神主さんには
橋本兄妹の霊感ポテンシャルは
お墨付きなのです。
これを聞いた妹は本気になって
道理でくる(自分の呼称)はわるくないのに結婚できないんだ。おい、お前。来週に実家に帰るぞ
お前って言うな。
シフト出ちゃってるからもう連休とれないし。
来月末にまた
そんな悠長な事を言ってる場合じゃない。思い立ったが吉日。ちょうどくる今空いてるし
空いてるっていうか仕事辞めて無職でいまヒマなだけだ…
吉日!
…うぃす
というワケで、お稲荷様にご挨拶をすべく、急きょ福島の実家にとんぼ帰りする事になったのでした。
続く