東條 夕日

さて、あいつの席はと

『にまいなすさん』

『2-3』

2年3組

つまり、俺のクラスのことだ。
そして『九』。

御丁寧なことに、手紙の主はヒントを残していた。

くく、分かるかな?

九九、分かるかな?

九⇒3×3

小学校二年生くらいの時に、九九の百ます計算をしたことはあるだろう。それを、俺のクラスの座席に当てはめる。

俺のクラスの座席表(手書き)

とすると、あの女、姫宮愛沙の席となる。

東條 夕日

ふ、やはりここだったか

あいつの机の中を見ると、携帯電話が一つ。

起動してみると、連絡先の画面が表示される。
そこにはただ一つ、『第三の親』とだけあった。

つまり、この携帯で連絡しろってことなのだろう。

東條 夕日

そういえば、あの電話は非通知だったから、こっちから連絡が取れなかったな

画面をタッチし、俺は唯一の相手へ連絡を取った。

第三の親

やあ、連絡が来たということは、私のメモの意味が分かったんだね

東條 夕日

当たり前だ。ついさっきは殺人事件も解決してきたぞ

第三の親

ふふ、三人も自首してきた事件だろう? そんなもの、話を聞いて私にもすぐに解けてしまったよ

東條 夕日

言うじゃないか。それでもお前に負ける気はしないが。で? 姫宮は無事なんだろうな?

第三の親

ああ。今の内わね。タイムリミットまであと五分。おめでとう。では、君たちミス研の部室で待っているよ

そう言い残して、一方的に通話は切られてしまった。

東條 夕日

ミス研の部室か、そういえば会長が言ってたな。旧校舎横の空いたプレハブ室を改造してて迷惑だったと

そして俺は、教室を後にする。

俺は『ミステリー研究部』と看板の掛けられた部屋のドアを開く。

第三の親

よく来たね東條夕日くん。待っていたよ

奥にある大きな椅子。そこにそいつは背中を向けて腰掛けていた。

東條 夕日

さあ。姫宮を返してもらおうか

第三の親

それは私の頼みを聞いてもらってからだ。まずはこちらに来てもらおうか

東條 夕日

お前なあ……

『ふざけるのもいい加減にしろよ』という言葉をぶつけるために、そいつのもとへ一歩踏み出す。

東條 夕日

ふざけるのもいい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?!?!?!?

落とし穴に落ちた。

もう一度言おう。

落とし穴に落ちた。

第三の親

ふふふ。私には負ける気がしなかったんじゃないのかな? 思いっきり負けてるように見えるけれど

東條 夕日

本当にいい加減にしろよ!!

第三の親

まあまあ落ち着き給え。そうだね。じゃあこうしよう。僕と君との推理対決だ

東條 夕日

どういう意味だ?

第三の親

つまり、私と君とでそれぞれ問題を出すんだ。クイズでもなぞなぞでもトンチのきいたものでもいい。それをお互いに出し合って、勝負するんだよ。そうだね、お互い五問勝負といこうか

東條 夕日

ふん。望むところだ

第三の親

いい返事だ。では、これに捕まって上って来てくれ

頭上から落ちて来たロープを使い俺は落とし穴から這い出る。

そして、目の前に立つそいつは言った。

ぞこ

さあ。勝負の始まりだ

* * * * *

こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

お久しぶりです。やっと電話の主の正体が分かりましたね。ついでに、第三の親も。

さてさて、今回は謎解きではなく、読者の皆さんに、私に対して問題をぶつけてもらおうという企画です。

私に対する挑戦として、皆さんが思いついた問題をコメントに投稿していただきたいと思います。それを、次の話しで私が回答するというものです。

ですので、もちろんコメントに答えは書かないで下さい。少しでも多くの方に参加してもらえればうれしい限りです。目安は五問でお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ

それでは、今回はこの辺りで失礼します。

一つも無かったらどうしよう・・・

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