東條 夕日

よし、では俺からいこう

沈黙を破り、俺は問いをぶつける。

東條 夕日

旅人が森へ入ると梟に出会いました。
「やぁ旅人さん、私と話をしませんか?」
旅人は喜んで梟と話をしました。
梟の話は面白い話でした。
次に旅人は狐と出会いました。
「やぁこんにちは、狐さんは何をしているのかな?
「仔狐座を探しているんだ」
旅人は必死に仔狐座を探す狐に呆れました。
「早く家に帰って寝なさい」
最後に旅人は酒を呑みながら踊る蛇に出会いました。
「ヤァヤァそこの旅人さん。僕と踊りませんか?」
酒を差し出しながら蛇は陽気に声をかけました。
「ああ、いいよ」
旅人は差し出された酒を一気に飲み干し、蛇と踊り始めました。
踊りながら蛇と旅人は話をしていましたが、旅人はやがて踊るのをやめて項垂れてしまいました。
蛇は陽気に踊ったままです

ぞこ

へえ、面白い物語じゃないか。それで、どこが問題なんだい?

東條 夕日

…さぁ明智くん、答え給え。
梟の話はいつの話?
旅人は何故呆れて「寝ろ」と言った?
最後に旅人は何故踊りをやめて項垂れた?(by吟鴉さん)

ぞこ

私は明智ではないんだけれど・・・どちらかと言えばフランスのルイ家の血筋かもしれないんだよ

東條 夕日

……その場のノリだよ。出来れば触れないで欲しかった。ところでこれで一問なのか? それとも三問になるのか?

ぞこ

うん、察しよう。そうだね。それはそちらの自由にしよう。多少のハンデだよ。こちらが持ちかけた勝負だからね。他に問題が想い付けば今回のを一問とカウントして残り四問。思いつかなければ三問としての頃二問。それでどうかな?

東條 夕日

なるほど。いいじゃないか。
それじゃあ次行くぞ

ぞこ

ああ、いいよ

東條 夕日

あるスーパーが、清算時にレジが抽選を行い、1/100の確率で当たりレシートが出て来るイベントを行っています。初日は2台のレジで行いましたが、好評だったので2日目の今日は1台レジを増やして3台で行います。レジAは初日に258人の清算を行い、18人目、132人目、201人目が当たりました。レジBは初日に398回の生産を行い、98人目と198人目、202人目が当たりました。レジCは今日から追加されるレジです

ぞこ

随分と面白そうな試みだ。お客さんも増えることだろう。続きをお願いするよ

東條 夕日

どのレジも確率は正しく、店や店員による細工や操作は出来ないとしたら、二日目の最初の客であるあなたは、どのレジを選べば一番当選確率が高くなりますか?(byパクりbotさん)

ぞこ

一つ質問だ。答えたくなければ答えなくてもいい。それも込みの問題と判断するよ。そのレジの清算回数だけれど、その日が終わるとリセットされて1からに戻るのだろうか? それとも繰り越しで、初日が例えば234回の清算だったら次の日の1人目は235回目となるのだろうか?

東條 夕日

あとでコメ欄にでも補足しておこう

ぞこ

それは助かる。では、次は僕の番だ。

ここに最大1リットルのバケツがある。そして横には三つのビーカー。いいかい? 一度しか言わないからよく聞いておくんだよ。ビーカーの容量はそれぞれ21ml、127ml、3mlだ。これらを使ってバケツに200mlの水をためて欲しい。水はそこの水道から汲んでくれ

東條 夕日

どのビーカーを何回使ってもいいのか?

ぞこ

自由にしてくれて構わない。ただし、ビーカーにはメモリはないからね。
それではもう一問いってみよう

東條 夕日

中々やるじゃないか

ぞこ

君もね。東條夕日くん。それでは、ここから質問タイムだ。何か聞きたいことがあればコメント欄に質問を書いてくれ。シンキングタイムは、そうだね。私の都合で悪いけれど、おそらく次の更新が火曜日の夕方以降だと思うから、その時までにしておこう。それでは、検討を祈るよ

こうして俺たちの推理対決、その第一Roundの開始のゴングが鳴り響いた。

* * * * *

こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

始まりました。作者vs読者の物語です。今後予定している読者vs読者のストーリーの先駆けですね。

前回の更新後すぐに凝った問題を寄せてくれた読者さんの頭の回転の速さに、驚かされてしまいました。

次回は、回答編と第二ラウンドの問題編を予定しています。

それでは、今回はこの辺りで失礼します。

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