【24】Aの選択
【ご注意】
この話は選択肢によって無限ループに陥る場合がございます。
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美登里さんはまだ配膳室にいるんだ。
どこへ行くにしても見捨てていくわけにはいかないだろう!
うさぎに負けないくらいの大声で
オッサンは叫ぶ。
ここに閉じこもっていれば安全だ。
いつか、また、配膳室につながる時が来る。
それまで、
オッサン……
オッサンの言い分は痛いほどわかる。
虎次郎のように
血の跡が残っているわけじゃない。
キリオのように
自分からいなくなったわけでもない。
彼女のところへ行く道が
失われてしまっただけだ。
美登里さんは生きている。
それなのに切り捨てるような真似、
俺だってしたくない。
もし俺たちが見捨ててしまったら
彼女は、
さっき見た化け物の姿を思い出すと
ぞっとした。