目の前にはアリストさんと僕を隔てる壁がある
これをどうにかしないと向こう側には・・・
っ!
どうしたら・・・
目の前にはアリストさんと僕を隔てる壁がある
これをどうにかしないと向こう側には・・・
お前はこのことをギルド長に伝えろ!
アリストさんの言葉がよみがえる
でも、それはつまり・・・
首を振り変なことを考えるのをやめる
言われたとおりにこのことを伝えないと・・・
後方へと足を向け歩を進める
一瞬、見捨てるのか?と自分に問いただす
でも、僕に今できることはおそらく何もない
できるとしても・・・
突然、洞窟内が大きく揺れる
なにが・・・!?
地鳴りとともにヒヤリ・・・と冷たい何かを感じる
つい先ほどに感じたあの冷たさと同じ、あの感じを
アリストさん!
そして、このままだとこの洞窟が崩れることを悟ってしまう
その証拠に天井から少しずつ、パラパラと石や土が落ちてくる
急がないと・・・
僕は駆け、無事にアリストさんが脱出することを願いながら入口へと向かう
洞窟を抜けると、そこには先ほどと何も変わらない光景が広がっていた
馬車があり、そして馬もいる
僕はひとまず息をつく
まずは・・・ギルドに・・・