アリスト

な!?

アリストさんと僕は言葉が出ない

今まで拮抗状態だと思っていたのにあっさりとアリストさんの魔法を消されてしまった

クロウ

そ、そんな・・・

アタラクシア

うーん、確かに強いですがですが~
私ほどではないのでありますよありますよ

まるで子供の用に話す目の前の人物に驚愕しかできない

アリスト

・・・クロウ、お前立てるか

クロウ

ええ、なんとか

アリストさんに声をかけられ返事をする

その顔にはどこか汗がにじんでいる

アリスト

いいか、よく聞け
次の一撃で俺はうまくお前のことを飛ばす
洞窟の外まで何とか逃げろ

それじゃあまるで・・・

クロウ

そんな・・・何とかして助かる方法を

アタラクシア

うーん、何やらお話し中のようでありますが~
私も暇ではないのでありますあります

こちらにひやりとした風が流れてくる

アリスト

ちっ
お前はこのことをギルド長に伝えろ!
それがお前の昇格試験だ!

アリストさんの手から激しい突風が吹き荒れる

そして

アリスト

うまく逃げろよ!
おらぁ!

クロウ

そんな!?アリストさん!うわぁ!

アリストさんの魔法は一つだけではなかった

一つは敵に

一つは僕に向けてはなった

それは決して傷つけるものではなく吹き飛ばすために

少し離れた地面にどさっと落ちる

クロウ

っつ!
アリストさん

アリスト

来るな!
早くいけぇ!

そしてアリストさんは魔法を洞窟の天井に向けて放つ

アタラクシア

しまっ!

アリスト

俺たちは仲良くやろうぜ!馬鹿野郎!

放った魔法は天井を崩していく

そしてそれは僕とアリストさんを境に崩れ落ちる

クロウ

アリストさあああああああん!

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