突如、菖蒲さんたちを襲った影
僕は急いで影たちのあとを追い、影が消えて行った部屋に踏み入る
突如、菖蒲さんたちを襲った影
僕は急いで影たちのあとを追い、影が消えて行った部屋に踏み入る
扉を開くと、そこはまるで祭りの最中のような艶やかな部屋だった
なん・・だ!?
すると待ってましたとばかりにスピーカーから放送が流れ出す
【ガガガ・・・ざざっ】
さぁさぁ!!!!
贖罪のお時間ですよぉ♪
ついにか!!!
ふふ♪
お祭りの楽しい雰囲気!!!
いいですねぇ!!!
おや??
あれは射的かな???
!
今からお前には射的をしてもらいましょう!!
単に射的なんてつまんないから、これは命を懸けた射的ゲーム!!
当たった物が手に入るんじゃなくて、当たった者が死んじゃう射的さ!!!
は!?
失礼します、はい・・!
こ、こちらが景品になります!!!!
!?
声が変わった!?
不意に現れたもう一人の声に驚いていると、地面からガガガガと何かが浮き上がってくる
!!!!
・・・!
・・・。
・・!!
!
菖蒲さん!!
椿さん!
それに暁さん、壱さんまで!!!
現れた4人は機会に拘束され、口元もガムテープでふさがれていた
そしてそれぞれの胸元には銃が突きつけられていた
命を懸けるのは僕だけで十分だろ!??
皆を離せ!!!!
やっだよーん♪
お前は誰も信じず孤独を望んでいるようにふるまってるけど、本当は誰より人との関わりを望んでる。
そんなお前にはこれくらいのがダメージもでかいからね!
・・!
・・くそ!!
あ・・・あなたにはそこにある銃を使って射的をしてもらいます!!
僕は目の前に銃が二丁置いてあることに気づく
そして目の前にある射的マシーンにはランダムで的が出現します。
黒い的とピンクの的がありまして、黒を当てれば・・。
説明の途中で、ガシャン、ガシャンと背後から音が近づいてくる
っ!!!??
・・・。
振り返ってみると大量の鎧が、人間も入っていないのに動いていた
説明が途中になりましたが、黒い的を撃てばこの鎧たちが一体ずつ消滅していきます!
ただし!!!!!
ピンクの的の方を撃っちゃえば当たった回数一回につき、なんとあそこに拘束されている景品たちが左から順に銃に撃たれて死んじゃいます☆
!
あ・・安心してください!
黒の的を順調に撃っていけば25個撃ち抜くごとに同じく左から順に解放していくので!!
あ、でも気をつけなよ?
鎧だって消滅するのは嫌だから、撃ってる最中に襲ってくるからね☆
んじゃ、健闘を祈るよ~♪
その言葉を最後にスピーカーの言葉は途切れる
はは・・。
まじですか・・。
クッと僕は苦笑いを浮かべる
とにかく落ち着くんだ
僕はゆっくり深呼吸をして呼吸を整える
なに、簡単だ
いつもやってるじゃないか
ここはゲームセンターだと考えればいい
あいにく射撃は得意分野でね・・!!!
そう、僕こそがjustice(正義)
だから
【何をやっても許される】
・・・・・・・・・・
んだ
それが例え
【命を奪う結果になっても】
・・・・・・・・・・・
僕は微笑みを浮かべ、目の前の二丁の銃を握る
それと同時に、射撃マシーンが始動した
そして、後ろに現れていた鎧が僕に向かってやってくる
まずは二個!!
銃はレプリカじゃない、本物だ
それはずしりと重みを感じる
・・・!
ふっ・・!!!
鎧の攻撃をよけながら着実に黒い的を撃っていく
25個目!!
僕が25個目の的を撃ち抜くと一番左にいた壱さんが解放された
壱さん!!
漣殿!!!
よそ見は禁物じゃ!!
口に貼られたガムテープを自力で外した壱さんは僕に向かって叫ぶ
壱さんの声に後ろを振り向くと、鎧が剣を振りかざしていた
くっ!!
僕はなんとか銃で剣を受け止めるが、地面にそのままおさえ込まれる
っ・・どきなよ!
僕は・・まだやらなきゃいけないことがあるんだ・・!!!
僕はあいている右足で鎧を思いっきり蹴飛ばし、その勢いのまま起き上がる
鉄を蹴った足はしびれるほど痛かったが、構ってられない
壱さん!!
みなさんの拘束を解くことはできませんか!!??
無理じゃ!
この体を拘束しているものがとれぬ!
やっぱり、やらなきゃいけないんですね・・!
僕はさらに発砲速度を上げ、菖蒲さん、椿さんと着実に解放していく
そして最後の暁さんの解放に取り掛かった時だった
さっきまでは二体ずつしか襲ってこなかった鎧が、まとめてとびかかってくる
うわ・・ありえないって!!
僕はすばやく銃を地面に置く
かかってきなよ。
全部まとめて始末してやるからさ!!
そして僕は向かってくる鎧たちの中に突っ込んでいった
漣殿!!!!!!
つづく・・・