鎧の群れに突っ込んでいく中、壱さんの声が聞こえた気がした
鎧の群れに突っ込んでいく中、壱さんの声が聞こえた気がした
そのような無茶をしては・・!!
おそらく、彼なら大丈夫でしょう。
この・・!!!
先頭の鎧を蹴飛ばし、その鎧を踏み台にして飛び上がる
その時だった
身体がドクンと大きく脈打つ
これは・・・
『青ひげ』
原題:Blaubart
ある金持ちの男は、青いひげを生やしたその風貌から「青ひげ」と呼ばれ、恐れられていました。
また、青ひげはこれまで何度も結婚していながら、その妻たちは、ことごとく行方不明になっていました。
青ひげは、ある時とある兄妹の美人の妹に求婚し、結婚することになりました。
結婚してしばらく経ったあるとき、青ひげはしばらくの間外出することになったため、新妻に鍵束を渡し、「どこにでも入っていいが、この鍵束の中の小さな鍵の小部屋にだけは絶対に入ってはいけないよ。」と言いつけて外出していきました。
最初は言いつけ通りにその小さな鍵の小部屋は開けずに、ほかの部屋をみて回っていましたが、どの部屋も豪華で宝石やお金などが山ほどありました。
そしてとうとう、新妻はあの小さな鍵の部屋にはもっとすごいものがあるに違いないと好奇心の誘惑に負け、「小さなの鍵の小部屋」を開けてしまい、小部屋の中に青ひげの先妻の死体を見つけてしまいます。
新妻は、小部屋の中に青ひげの何人もの先妻の死体を見つけた驚きで小さな鍵を血だまりに落としてしまい、すぐに小さな鍵を拾い上げたものの、鍵に付いた血は拭いても洗っても落とすことができませんでした。
新妻が鍵を落としたその日の晩、外出から戻った青ひげは新妻から預けた鍵束を受け取りますが、立入禁止とした小部屋の小さな鍵が無かったことから、新妻を咎めました。
そして、鍵を持ってこさせたところ、鍵に血がついているのを見て青ひげは新妻が何をしたかを悟ります。
青ひげに「小さな鍵の小部屋」を開けたことを咎められて殺害されそうになった新妻は、訪問の約束をしていた兄をあてにし、最後の祈りの時間と称して引き延ばしを図ったものの最期の瞬間が訪れようとしていました。
しかし、まさに新妻が殺害されようとした瞬間、間一髪で駆けつけた竜騎兵と近衛騎兵の新妻の兄2人によって青ひげは倒されました。
青ひげには一人の跡継ぎもいなかったことから、新妻は青ひげの遺産を全部手に入れて金持ちになり、幸せにくらしましたとさ。
おしまい
ぐっ・・・!!
突然、物語が頭の中に流れたことからバランスを崩しそうになるが、何とか持ちこたえ、鎧を銃で叩き落し、動きを止める
僕は・・、青ひげの新妻の生まれ変わり。
罪は【強欲】だったんだ。
改めて自分の過去と呼ばれるものを突き付けられ、呆然としかけるが、気を取り直して銃をつかみ、最後の25個を撃ち抜いた
そして、暁さんが解放される
おせーよ!
くそガキ!
すいません。
そして贖罪を達成したため、射的の機械と鎧の群れが動きを止めた
まぁまぁ、なんとか無事でしたのでよかったじゃないですか。
漣殿、鍵が現れたようじゃぞ。
はぁ~、助かりました。
あちらです。
僕はその鍵を手にして、握りしめる
・・・今鍵はいくつあるんですか。
俺様はあのちびの鍵を一つ持ってるぞ。
・・・私は持ってませんね。
はぁ・・、私は一つ。
わしも一つじゃ!
そして僕が暁さんの分と自分の分で二つ。
合計四つか・・・足りませんね。
菖蒲さんの分と、・・・・兄上の分
・・・ていうか壱さん。
いつの間に鍵を手に入れてたんですか。
暁さんと行動している時ですか?
いや、俺様が一緒の時は何もなかったぞ。
・・・一緒に影につれ去られた以外はな。
そういって僕を見る暁さんの目には微かに怒りが込められていた
本当にすいません。
・・・じゃあ、いつ壱さんは手に入れたんですか?
漣殿が目覚める前にのう。
そういって壱さんが鍵を手に入れた経緯を話し始めてくれたのだった。
つづく・・・
~罪人リスト~
名前、罪状
童話
特技
No.1 漣 強欲
『青ひげ』
???
No.2 馨 憂鬱
『子供たちが屠殺ごっこをした話』
???
No.3 壱 ???
『???』
心を読むこと(?)
No.4 菖蒲 ???
『???』
人形を使った何か(?)
No.5 卓 憤怒
『鍛冶屋と悪魔』
千里眼
No.6 暁 傲慢
『夜うぐいすとめくらとかげの話』
特殊な声を持つ
No.7 椿 怠惰
『夏の庭と冬の庭』
水を操ることができる
No.8 ??? 暴食
『餓死しそうな子供たち』
???
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8