雲が多く、蒸し暑い昼下がり
涼しい場所うを求めて喫茶店へ足を運んだ。

コーヒーを頼む。

数分後
机の上には熱いコーヒーが置かれた。

全く、大して涼しくないのに……
まぁ、それも悪くはないな。

扇風機の音が響く店内
外を見ながらたまにコーヒーを啜る。

……うん。熱いな。

本当に……なんとも言えないな……

考えこむからと外室してみたものの。
止まると考えてしまうな。

あれ?こんにちは。

何だ。メガネ君か。
ほんとに、奇遇だな。示し合わせてるようで少し……気持ち悪いな。

段々とひどくなってないか?僕に対する認識が

そうは言うが、君の名前を知らないからな。
聞こうとは思うが、いざとなると忘れるな。

あぁ、そういえばそうだったね。
僕は金田 一(かねだ はじめ)です。

ほう、なんだか事件に巻き込まれそうな名前だな。

よく言われます。
修学旅行の時によくネタにされてました。

なるほど、確かにそうだな。
だが、それはそれで良かったんじゃないか?

覚えやすい名前のほうが親しみやすくて良いぞ。
私みたいに難解だと、説明するのも億劫だからな。

へぇ……一体どんな名前なんだ?

霞上 織江(かすがみ しきえ)よ。
なんとも変な名前よね。

名前を書くのも躊躇いそうになる。
しかも、下の名前はまともに読まれたことはないわ。

確かに、織るという漢字は「しき」と読めるけど……
普通は読まないよ。

だけど、素敵な名前だと僕は思うよ?

そう褒めても何も出ないぞ?

だが、素直に受けるのも悪くはないな。

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