特に用はない午後のひととき
何気なしに足を運んだ喫茶店
特に用はない午後のひととき
何気なしに足を運んだ喫茶店
店内に入ると、やはり誰もいなかった。
……いや、一人いた。
お久しぶりです。
なんだ。君か。
てっきり新手のナンパかと思ったぞ。
ははは……そんなバカな……
に、しても良い顔になったな。
先日とは別人だな。
そうなんですよ。
あの日から少し世界観が変わって……
案外、君も単純な生き物だな。
あんな言葉で変わってしまうなんて……
本当にどうしようもないな。
そこまで言う?普通
思ったことはいう主義だからな。
そんな風にコロコロ変わる君には打って付けた事だったか。
まぁ、それはそれで単純で良いか。
なんか、ひどい言われようだな……
でも、まぁわからなくはないかもな。
正直、自分が貫いてるものがよく分からないんだ。
とはいっても、そんなに悩むことでも無いとは言われるし……
そうだな。
悩む必要はないだろうな。
無我夢中に動いてる最中だ。
自ずと目の前に道が出てくるさ……だが
夢を持て
何がしたい。ではなく何がしたいのか。だ。
夢にために稼いでいるのか。夢だから仕事をしているのか。
それだけはハッキリしておけ
何も目標を持たないのは、それこそ”無駄な人生”だ。
まぁ、それも人それぞれだ。
言葉に感化されて勝手に棒に振る奴もいる。
逆に、今を楽しんだ方が良い場合もある。
それで恨むんじゃなく、それこそが人生だ。
忘れるなよ。
ところで、まだピラフセットが来てないんだが……
一体何でだ?
え?それは知らないよ。
マスターは新聞読んでるし。
はぁ、またか……