はぁ……

ため息が漏れでた。
昨日の事が何度も蘇る。


「お前は使いものにならない」
「だから、若い奴は……」

ありきたりなのだが、一度言われたことを何日も思い出してしまう。

結果的に、同じミスを繰り返す……

わかっているのに対処できない自分に嫌気が差していた。

……なんでだろうな……

何が?
ぶつぶつとなにか言っているけど

あ……いや、なんでもないよ。
気にしないで

気にするな……か。
それはまた無理難題を言うな。君は

目に前でため息をつかれて、おいそれと引き下がれるか?
生憎とそんな性分ではないのでな?

そうはいっても……
会ったばかりの人に話す内容じゃないし。

そうか……
じゃあ、適当に流しておくから勝手に喋ってもらっても構わないぞ?
なぁに、たまたま聞いてしまって、私も口から勝手に漏れてしまいこともあるからな。

いや、どんなことだよ……それって……

どう足掻いたって過去は過去だ。
鉛筆で書いた物語はいつかは消える。だが、悔いた過去は油性ペンのようにしつこいからな。
それでも、見上げた根性で生きていかなければならないのさ。

なぁに、隠れて書いていたクソポエムを見られるような地獄に比べたら、過去に縛られるのもなれるものだぞ?

……いや、それはないだろ。

無い……か。

それはどうかな?

あーだこーだと悩むのは”完璧な自分”に反しているからじゃないのか?
それこそ、クソポエムと同じだろう?

始めから完ぺきにできる人間がいるか。
それならビギナー上等で中指を立てるくらいの覚悟を持ってみろ。

……

そうだな。……うん。
そうだな……

ありがとう。
なんだかよくわからないけど、ありがとう。

よく分からないは余計だ。
馬鹿者が

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