探偵部OB襲来事件が解決した後、トロロ学園には再び平和な日々が戻っていた!
探偵部OB襲来事件が解決した後、トロロ学園には再び平和な日々が戻っていた!
あーあ、退屈だなあ。何やってんの?
あ、安見先輩!卒業生を送る会のプログラムを作ってるんです
へええ。実行委員やってるんだ!
はい。お世話になった先輩達ばかりですからしっかり送り出してあげないと!
別にお世話になった覚えはないけどなあ・・・
そんなことはないですよ!いろいろ見えないところで伝統を作ってる先輩方です!
まあ、それじゃそういうことにしておくか!
と、事件が起きたのはまさにそのときだった!!
お前ら!大変だ!職員室の前がすごいことになってるぞ!!
三年の先輩たちがものすごい剣幕で押しかけてるの!
な、何だって~
職員室の前に行ってみましょう!!
安見たちは職員室前に行ってみた!そこは殺気立った三年生たちでいっぱいだった!!
ふざけんな!早くでてこいや!
断固、抗議します!!
ゼッタイニコロシテヤル!!
フギャーッ!
何だこれは!!優等生から不良まで、先輩みんなブチ切れまくってるぞ!!
何だか怖いです・・・。みんな落ち着いて!
あら、探偵部のみんな!
先生、これは一体どういうことですか?
ここは危険だわ!部室で説明しましょう!
一体、温厚な先輩方に何をしたら、こんなに怒りだすんですか?
実はね・・・
えええ、三年生全員が留年確定!!
しかもその理由が・・・
教師の半数が教員免許持ってなかったから!
ど、どうしてそんな人たちを採用したんですか・・・
そりゃ。募集要項に教員免許不要って書いてあるんですもの
呆れた。もはや何も言えないわ・・・
中学時代にもっと勉強して公立に行けばよかった・・・
一体、どうするつもりなんですか・・・
どうもこうも・・・もう一年留年してしっかり単位を取ってもらうしかないでしょ
なあに、浪人したと思えば一年くらいでどうってことないわよ!その分レベルが上の学校にも入れるし
そうですね!よく考えればもう一年、この学校で楽しく勉強できるんですものね!
ひどい教師だ。完全に開き直ってやがる・・・
ひょっとして大田先生も教員免許・・・
あるわけないでしょ!そんなもん!
ええええっ!
でも、一級探偵調査士の免許ならあるわ!
先生、本職は探偵だったんですか!!
何なのこの学校・・・。潰れないのがむしろ奇跡だわ・・・
と、大田先生の衝撃の告白に部員たちが動揺していると、
見慣れない初老の紳士が部室にやってきた!!
おお、大田君、ここにいたか!
あら、登呂沢理事、私の居場所がよく分かりましたね!
ああ、探偵部の子が教えてくれたんだ
必死の形相で大田先生の名前を叫んでいたもので・・・
こいつが事件の張本人か・・・
先輩方に知られたら、この男ただじゃ済まないぞ・・・
で、一体私に何の用ですか?
君は探偵時代に数々の修羅場をくぐってきたんだろ?この状況を何とかしてほしい!
といいますと?
生徒会を中心にした一部の三年生が、卒業認定を求めて時計台に立てこもってしまったんだ!
な、なんですってー!
だ、大事件だわ!
こんな事態、トロロ学園始まって以来じゃないか!
時計台の前は三年生達により堅固なバリケードが築かれていた!!
時計台は我々が完全に封鎖したぞ!!
卒業の認定を勝ち取るまで断固闘うぞ!
学園のエセ教師たちに、我々三年の鉄の団結を崩すことはできないぞ!!
理事長は我々と交渉に応じるべし!!
凄いことになってます!!
とても中に入れそうにないわ!!
大田君・・・私はどうしたらいい?
なあに、簡単ですわ!
というと?
実力行使です!大人を舐めたガキどもは粉砕してやりましょう!!
しかし・・・警察沙汰にするのは・・・
警察がダメなら自衛隊です!理事長は稲荷山基地司令と懇意にされてるんですよね?
ああ、高校時代からの親友だ!
基地指令に頼んでバリケードを空爆してやるんです!すぐに恐れをなして降伏するでしょう!
なるほど!それはいいな
な、なんてことを・・・
下手したら死人が出るぞ!!
登呂沢理事長は、稲荷山基地司令に電話を掛けた!!
もしもし、久しぶりだな!実は頼みたいことがあって・・・
おお、登呂沢か!久しぶりだな!何だそんなことか!お安い御用だ!
10分後に目標を空爆するぞ!
信じられない!まさか本気でやるなんて・・・
やめて~っ!!
えええ、自衛隊の戦闘機を・・・
高校生が撃墜?
な、なんということだ!!
あ、パラシュートが見えますよ!!
だ、大丈夫か?
ああ、しかし何が起こったんだ?
まさか俺たちが高校生のガキにやられるとは・・・
あ、あれを見て!
汎用人型決戦ドローン!!
もしやロボット部が開発中の新型か!!
でも、ロボット部に三年生はいないはず?
一体誰が操縦してるんだろう?
新型ロボで戦闘できるなんて!!このバイト最高ッス!!
ロボット部には借りができたわね・・・
仕方ないさ!先輩に協力するのも後輩の務めだ!
な、なんということだ・・・もはやこれまでか?
いえ、まだ手はあります!