結局、大田先生と銀田一先輩は戻ってこなかった。安見と明智は部活を終え下校することにした!

安見

まったく、生徒を放っておいてOBと飲みに行くなんて!

明智

まあ、いいんじゃない?どうせうちの部は実質的に何もしてないし・・・

安見

まあそうだけど・・・

明智

ねえ!ちょっとあれって・・・

安見

何?どうかしたの?


安見

あ、あれはもしや・・・


銀田一

・・・・・・

大田先生

・・・・・・



明智

なんだか恋人みたいな雰囲気・・・

安見

どこかに二人で行こうとしてる!


明智

面白い!尾行してみない?

安見

いいねえ!!やろう!



こうして、安見たちは大田先生の尾行を開始した!

明智

繁華街に出てしまったわ・・・

安見

もしかしてラブホとか行く気じゃ・・・

明智

えええ・・・

安見

ありえるぞ!!生徒を放置しておいてけしからん!



だが、繁華街の人混みを前に、二人は大田先生を見失ってしまった!!

安見

どこに行ってしまったんだ・・・?

明智

何だか怖い・・・もう帰りましょうよ!



と突然、背後から明智の肩をたたく者がいた!

お嬢ちゃん!誰を探してるの?


明智

キャ~!!助けて!誰か~!

安見

やめろ!!放せ!


大田先生

いいねえそのリアクション!二人とも青春してるわねえ!

銀田一

あまりにもバレバレの尾行なんで気付かないふりするのが辛かったぜ!!


安見

ええっ、大田先生!!僕らの尾行に気づいてたんですか!

明智

いつの間にか私たちの尾行を巻いて、逆に後ろに回ってるなんて・・・!


大田先生

まあ、いちおう部活の顧問だからねえ

明智

先生がそんな技術を持ってるなんて・・・!



銀田一

まあいいや、ちょっとお前らに話がある!

銀田一は、安見達をとある居酒屋に招き入れた

明智

先輩、私たち未成年なのにこんなところ・・・

大田先生

大丈夫!担任がいるんだから問題ない!

銀田一

そうだ、酒飲まなきゃどうってことねえよ

安見

で、話ってのは何なんですか?

銀田一

お前らに仕事を手伝ってほしんだよ!

明智

仕事って何をするんですか?

銀田一

潜入捜査

明智

えええ・・・そんなのことするの!


銀田一

心配ない!大田先生の許可ならさっき取ってある

大田先生

学校で推理小説ばかり読んでてもダメよ。たまには外で実践もしないと!


安見

ほ・・・本気ですか!

明智

生徒が危ない目に遭ったらどうするんですか!


大田先生

どうしようもないけど、遭わないようにすればいいでしょ!

銀田一

ああ、その通りだ!さすが大田先生!よく分かっていらっしゃる!

安見

まるで話が通じねえ・・・なんという大人達

明智

典型的な無責任な人間の考え方ね・・・


銀田一

いいか。最近、この辺りに『リア充死ね死ね団』っていう怪しい宗教団体が幅を利かせている!



明智

リア充死ね死ね団!!


大田先生

そう。失恋した中高生や、彼氏彼女のできない大学生に高額なツボや仏像を買わせているの


安見

何だそいつら!許せねえ!!


銀田一

依頼を受けて調査をしているんだが、若者をターゲットにしているせいで、なかなか正体が掴めねえ



明智

それで私たちに依頼を・・・



大田先生

トロ高生に被害が出る前に奴らを壊滅させないと!


安見

なるほど!そういうことなら・・・分かりました!協力します!



こうして、安見と明智は『リア充死ね死ね団』の潜入調査をすることとなった!!

26.探偵部OB襲来事件 (その2)

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