翌日――

安見

何ぃ!部室に空き巣が入ったぁ!!

青木

そうなんです!それで昨日拾ったチップがどこにもないんです・・・

赤塚

犯人が証拠隠滅のために盗んだと考えるのが自然だな

小林

ずいぶんと内部事情に詳しいんだな・・・

写目

ふざけた野郎だな!ナメやがって!

写目

これだけじゃ役に立たないかもしれんが・・

写目はポケットから写真を取り出した!

安見

これは昨日の電子部品の写真じゃないか!

写目

念のため撮影しておいたんだ。お前らにやるよ

小林

さすが写真部!ありがとう!

赤塚

我々も引き続き調査を続けるつもりだ


その日の放課後、小林は安見に電子部品の正体が判明したことを告げた!

安見

ええッ!あの部品の正体が分かったのか!

小林

画像検索したら出てきたんだ!人型ドローン操縦用の特殊な制御モジュールだ!

小林

ロボコンに出場する学生くらいしか購入する者がいない、用途の限定されたパーツだ!

安見

なんという都合のいい設定・・・ご都合主義の極みだな・・・

安見

まあいい。どこで売っているのかわかるのか?

小林

店で買う場合は、隣町のトロロボット商会だな

安見

よし!ロボット部の連中も連れて聞き込みに行こう!

小林

いや、それはやめよう!

安見

な、なんだって~!

小林

あいつらは信用できない!何か隠しているぞ

安見

確かに・・・俺たちだけのほうがよさそうだな


こうして、安見たちは隣町の『トロロボット商会』に聞き込みに向かった!

21.人型ドローン暴走事件 (その3)

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