目の前にある洞窟に思わず尻込みをする
足が震える
ここに・・・
目の前にある洞窟に思わず尻込みをする
足が震える
・・・いちおう、聞いておくけどな
ギブアップする気はあるか?
ここにきてそんなことを言われる
怖いけどやめるつもりは毛頭無い
自分をもっと上にあげるチャンスなんだ
だいじょうぶです
・・・やれます
・・・そか
ならさっさと終わらせよう
そういってアリストさんは洞窟の中へと歩く
半歩遅れて僕も歩き出す
うわ・・・あつい
元のヘルハウンドがよく火を使うからな
住処が熱いのはよくあることなんだ
中は思ったよりも熱かった
来ている服はそんなに熱いものではないのにそれでもしっとりと汗をかくくらいだ
・・・なにか・・・いる?
みたいだな・・・
来るぞ!
進んだ先、まだ先が見えないくらい先から鳴き声のようなものが聞こえる
大きな声で鳴いておりこちらまできれいに聞こえてくる
まだ見ぬ洞窟の先から魔法が飛んでくる
そこまでは想定済みだ
ダブルヘッドハウンドは火の魔法を使うという情報はすでにあった
だが
な!?氷!?
そう、問題があった
飛んできた魔法は氷・・・水属性の魔法が飛んできたのだから
ッ!
やべえ!
押し戻せ!ウインド!
とっさのアリストさんの詠唱
それはアリストさんの手のひらから風を生み出し飛んでくる氷・・・いや、吹雪を押し返す
・・・!なにか・・・
できることはないかと周囲を模索する
だがそれは無駄に終わる
あ・・・?おわった?
ぶつかって少し目を離しただけの間に吹雪はいつの間にか止んでいた
そして
なんですかなんですかなんですか???
そこな人はどうして私の邪魔をするんですかするんですか?
私は恨みを買われるようなことをした覚えはありませんよありませんよ?
そんなことをする人にはお仕置きですよですよ?
あ・・・?なんだこいつは・・・!
ゆっくりと暗い先から姿を見せる
特徴的なしゃべり方をするその人物はつぎはぎの服を着て張り付けたような笑顔をしていた
あなたは・・・
そう言って目を向ける
それを見てこちらの意思が伝わったのか男は手をポンと叩き
申し遅れましたました
ワタクシ黒鳥信者のアタラクシアと申します申します
現在とあるお方の復活のために動いている次第でありますあります