アリスト

んー、よく寝た
クロウ、大丈夫か?

翌日

昨日は馬が疲れてしまったため速めに野宿をした

クロウ

ええ、馬の方も大丈夫そうです

そういって馬を見る

昨日の疲れはもう取れたのか元気そうだ

僕とアリストさんは3時間交代で見張りをしていた

アリスト

なら良かった
んじゃあ腹ごしらえしてから行くか
今日中には付くぞ

アリスト

んじゃあいくか

軽い腹ごしらえを済まし準備を済ませたところで出発する

クロウ

そういえばアリストさんはAランクですよね
Aランクの試験はどういったものだったんですか?

ついきになったので聞いてみる

アリスト

おま・・・そういえばって・・・
まぁいいか
条件は簡単だったよ
とある人物に認められる
これだけだ

・・・だれだろう?

クロウ

それって一体誰なんですか?

アリスト

ギルド長だよ、ギルド長
あの人に戦って認めてもらうんだよ

クロウ

って言うことはアリストさんはギルド長に勝ったんですか?

そういってたずねるとアリストさんは露骨に嫌な顔をして

アリスト

馬鹿言え、勝てるわけ無いだろ
次元が違うよ
俺なんかが勝てるわけ無いよ
認めてもらうって言うのは勝ち負けじゃなくて実力を見てもらうんだよ
そこに勝敗は無い、て言うか敗北しかない

クロウ

そんなに・・・

アリスト

まぁお前ももしかしたら受けるかもな
それまで楽しみにしておけ

不安しかない・・・

アリスト

おし、ここからは歩きだ

クロウ

なんでですか?

アリスト

ああ、ここから先にある洞窟に対象は居る
だから馬車のためにもここからは徒歩だ

話によると今回の討伐対象・・・ダブルヘッドハウンドは洞窟に居るらしい

勝てるだろうか?

2人とも馬車から降りて森の中を歩く

森をしばらく歩くと目の前には崖が広がっていた

崖といっても下から見下ろす形なので落ちる心配はない

そして

クロウ

ここが・・・

アリスト

ああ、この先に居るぞ・・・!

対象の住む洞窟があった

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