アリスト

お、来たな
感心感心

クロウ

あはは、
寝坊なんてしたら洒落になりませんから

苦笑気味に僕は目の前に立つアリストさんに返す

今は待ち合わせどおりにギルドに来た

リーダさんたちに挨拶ををしておきたかったけど都合が悪かったのかあえなかった

今日はギルド試験の依頼を行う日だ

といってもその場所に着くまで2日掛かるらしい

のんびりとは行かないが緊張をするわけでなくいつも通りに行こう

アリスト

耳の痛い話だな
俺なんかよく寝坊するぞ?
よくギルド長に怒られちまう

クロウ

いや、そこは起きましょうよ

冗談のつもりだろうがそれは洒落にならないのでは?

アリスト

さて、じゃあ行くか
馬車は確保してあるからのんびり行くぞ
急いでも仕方がないからな

そういってギルドを出る

僕もそれに続いて歩く

クロウ

そういえば今回の討伐対象って最近発見されたんですよね?

アリスト

ああ、そうだな
なんでも頭が2つあるから知能も二つあるって話だ
炎も使うから気をつけるぞ
まぁこっちも2人だ、協力すればいけるさ

そうやって話をしている間に手配済みの馬車に乗り込む

アリスト

さぁ、いくぞ!

クロウ

え?
ちょっとアリストさん?何でそんなにたのしそうに・・・

アリスト

つかまっとけよー?
舌かむなよ?

馬が大きく嘶く
それと同時に馬車が大きく揺れる

アリスト

折角だから楽しくいこうぜ!
じゃあ出発!

クロウ

うわああああああ・・・!

馬車が本来出してはいけないであろうスピードで走り出す

幸いなのは町の出口が近かったことか

あまり人の迷惑にならずに出れた・・・と思う

どれぐらい走ったのだろうか

次第に馬車がゆっくりになる

アリスト

ここらで休憩にしよう
馬も休ませたいしな

クロウ

そりゃあ休ませないときついでしょう・・・

全く悪びれない態度でこっち話しかける

馬を見るとすごい肩で息をしているように見える

大丈夫だろうか?

アリスト

あーこりゃ馬の方が駄目だな
今日はここで休むぞ

正直心のそこから馬に謝罪

それとアリストさんの容赦の無さに呆れた

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