目が覚めると広がる一面の知らない天井
こんな場所は来たことがないはずだ
あたりを見渡そうと首の位置を変える
ん・・・ここは?
目が覚めると広がる一面の知らない天井
こんな場所は来たことがないはずだ
あたりを見渡そうと首の位置を変える
目が覚めたようだな
ああ、ここはギルドの医務室だ
あ・・・ギルド長
何を言えば良いのか分からず沈黙してしまう
全く、模擬戦に勝ったと聞いてきてみれば倒れたお前と抱え上げたアリストが居るわで大慌てだよ
そんな状態だったんだ・・・
さて・・・とりあえず体は大丈夫か?
ええ、ご心配をおかけしたようで
まぁ確かに心配はしたがわしよりもそれはアリストに言ってやれ
ええ、そうします
そういって僕は寝ていたベッドを立つ
・・・うん、特に問題は無いみたいだ
ああ、そうだ
お前に依頼の方を持ってきたぞ
これをクリアすれば晴れてBランクだ
ギルド長はそれを僕に手渡す
紙に目を通すとそこには
討伐・・・対象は・・・ダブルヘッドハウンド?
そうか、知らないか
まぁそうだろうな、最近発見されたんだよ
全く・・・最近の魔物の生態はどうなっているんだか・・・
ため息と共に説明をしてくれる
そいつはな、犬だよ、犬
犬?
ああ、ヘルハウンドという魔物は分かるよな?
ええ、授業と本で
ヘルハウンドは炎を纏った犬、というのが正しいだろうか?
気性は非常に荒く、同時に魔法を使う
火属性の魔法を使いこなす・・・らしい
それの頭が2つになって図体がでかいんだよ
あれには正直驚いた
強さはヘルハウンドとあまり変わらないが気をつけるに越したことは無い
なんだかすごそうなことを言っている気がするのは気のせいだろうか?
アリストも同行するから問題ないだろう
ま、まぁがんばります・・・
さて・・・とアリストさんのところに向かわなければ
アリストさんは何処に?
ああ、あいつなら・・・
クロウ!
アリストさん!?
大丈夫か?大丈夫・・・みたいだな
まったく・・・話の腰を折りよって・・・
まぁいい、アリスト、クロウの試験、引き続き任せたぞ
ああ、わかった
クロウ明後日出発する
目的地はここから2日もあれば着く
洞窟を住処にしているらしいからな
ええ、分かりました
では、今日は帰ると良い
学校には明日から追加で1週間休みをもらうように言っておく
いいんですか?
学校側としても万々歳だろうよ
自分の学校からBランクなんて大物が出るんだからな
は、はぁ・・・
そういうものなんだろうか?
じゃあ失礼します
明後日ここに来れば良いですか?
ああ、それで問題ない
わかりました
僕はそれを聞くと部屋を出て自分の部屋へと帰った