そう、彼の手には最近僕に渡したはずの剣
フラガラッハが握られていた
そして、僕の腰にも同じく下がっていた
鍛えるって・・・それにその剣
そう、彼の手には最近僕に渡したはずの剣
フラガラッハが握られていた
そして、僕の腰にも同じく下がっていた
そりゃあ元々俺の剣だしな
俺が持っててもおかしくないだろ?
それはそうだけど・・・ならなんで2本ある?
ん?ああ何で2本あるのか気になっているのか
ここは現実じゃあないからな
意外と何でも出せるぞ?
そういうと彼は剣を振る
振ってそれを認識した後
それは剣から斧になっていた
な・・・!?
ま、こゆこと
さて、じゃあいくぜ?
刹那
少し離れた位置にいたはずの彼は消える
どこに!?
おら、ここだ!
ッ!?
背中に現れた彼は僕に剣を振り上げた
ほぼ勘で動いた僕は恐らく偶然彼の剣に自分の剣を当てて難を逃れた
うーん、誰かに習ったような感じはあるけど自分の技術にできてないな?
一歩引いた彼はそういって剣を収める
あれだけでそんなに見極めたのだろうか?
一応2人の師匠代わりの人が居ます
まぁ同年代にはそれでも勝てるだろうな
でも、だ
でも?
もう、時間が無い
初めて彼が表情を歪める
あいつはそろそろ目覚めるからな
お前にはがんばってもらわねえと
お前にしかできないからな
僕にしかできない?
一体何が・・・
それに目覚める?なにが?
一体・・・
最近魔物が変なことになっていないか?
変な?
たとえば・・・そうだな
生息地的に居ないはずの奴が居たりとかか?
・・・ある
オーガの件がそうだろう
ほかにも最近はおかしいという噂を聞く
草原に火山地帯の魔物が居たりなどだ
おかげでBランク以上が減っていると
その様子だとあるみたいだな
今後それはさらに酷くなるだろう
そんな!?
どうにかできないんですか!?
出来る、が今は出来ない
もったいぶったかのような言い方だ
元凶を叩けば終わる
が今はその元凶が封印されていてな
そもそも手出しが出来ない
・・・一体何が封印されているんですか?
・・・まだ言えない
いずれは言う
そういって彼はうつむいた
・・・どうして僕なんですか?
それこそ、僕より強い人なんていくらでも・・・
前提が違う
そもそもあいつを倒すのには魔力に色があるとできない
属性のないお前にしか出来ないんだよ
それってどういう・・・
それも含めて今は言えない
今後は少し魔法も教えてやる
たまに夢に出てやるよ
クククと彼はそういって笑った
さて、今日はここまでだ
もう割りと今後は頻繁に会うだろうな
じゃあな!
え?ちょ!?
一方的な別れの挨拶と共に僕の意識は途切れた