???

うるせーよ、バーカ。

!!!??
卓さああああああああああああああああんんん・・!!!!!!!


突如声が聞こえたかと思うと、その足は無情にも卓さんをけり落した

崩壊する階段とともに消えゆく卓さん


助けようと伸ばした手は届かず宙を切る




そしてその足の主は、放心状態にある僕の服をつかみ先ほど出現した扉の向こうに放り込む

お前、危ねーだろ。
死にてーのか?

呆然としたまま見上げると、それは若い男だった

・・・ぉ・・まえ。

ギリッと無意識に奥歯を噛みしめる

血の味がしたがかまってられなかった



おまええええええええええええええええ・・!!!!!!


荒ぶる感情に身を任せ、僕は彼の胸倉をつかみ、壁にたたきつける

なんで突き落とした!!!???
助かったかもしれないのに!!!

さらに強く壁に押し付けると、男は苦しい表情をしながらも見下すかのように笑った


はっ・・・馬鹿力だな。
そんなの、あいつは用なしだからに決まってる。
カギは手に入ったんだ、目がつぶれて足手まといのあいつを助けて何の得になる・・?

なん・・だと・・?

・・・あれ、怒るんだ?
てっきりお前も俺様と同じで自分以外信用しないタイプかと思ったんだけど?

・・・っ!!!
このっ・・!!!

勢いよく振り上げた拳を彼めがけて振り下ろす



その瞬間

力をぬけ。




何かの魔術のようだった

僕の体は縛られたかのように動かなくなり、地面に崩れ落ちる


な・・・!?

僕らの仲裁に入ろうとした壱さんも地面に倒れ、驚いた表情をする

くく・・・分をわきまえろよ、ごみ虫ども。
俺様の名は暁【アカツキ】。
俺様に従うものはついてこい。

誰がお前なんかに・・!!!!

そう言ってられるのも今のうちだぞ?

暁と名乗る男は、指でくるくると銀色に輝くものをもてあそぶ

それは・・!!!

そう、さっきの足手まとい野郎が必死に頑張って手に入れたカギだ。

・・・!!
卑怯じゃぞ!!!

卑怯で何が悪い?
お前らだって聞いたはずだ、カギを手に入れなくてもここから出られる方法をな?
ここはな・・・、そんなごちゃごちゃ綺麗ごと言えるほど普通の世界じゃねーんだよ。



暁さんのいうことも正論だ


だけど、見放す必要なんてなかったはずた!!

っ~!!!

おっと、言ってなかったな、俺様の特技。
漠然と言えば【声を自在に出す】だな。
人間にはそれぞれ聞いていて居心地のいい声ってのが存在する。
俺様はそれがわかるというわけだ。

・・・。

つまり、その波数で話せばだれだって俺様のいうことに従いたくなる、要は操れるというわけだ。
例えば-・・・、お前らを殺し合わせたり・・とか?



そう言って口元に笑みを浮かべる姿はなぜか兄と重なって見える







これは-、簡単に人を殺せる人種だ



まあ、今はそんな無駄なことしねーよ。
カギはたくさんあった方が何かと安心だし?
・・・カギが手に入った後は知らねーけどな。
取りあえず、ついてくるならついてきな。

そう言って彼は期限がよさそうに鼻歌を歌いながら足を進めていく




・・・漣殿。
今は彼についていった方がよさそうじゃな。

っ・・・くそ・・!!!


おそらく暁さんのことだから、ついていかなければ邪魔だと認識して、先ほど言ったとおりに僕たちを殺し合わせるだろう


僕は毒づきながらも、壱さんの言う通りに足を進めるしかなかったのだった





つづく
 

~罪人リスト~
名前、罪状
童話
特技
 

No.1 漣 ???
     『???』
      ???

No.2 馨 憂鬱 
     『子供たちが屠殺ごっこをした話』
      ???

No.3 壱 ??? 
     『???』
      心を読むこと(?)

No.4 菖蒲 ???
      『???』
       ???

No.5 卓 憤怒
     『鍛冶屋と悪魔』
      千里眼
 
No.6 暁 ???
     『???』
      特殊な声を持つ

No.7 ??? ???
       『???』
        ???

No.8 ??? ???
       『???』
       ???
 

No.1

No.2

No.3

菖蒲

No.4

No.5

No.6

???

No.7

???

No.8

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