亀の恩返し

17.立ち去る。

























私は魔女の誘いを断った。

乙姫様は魔女が言うような人ではないし、
今は太郎さんを連れている。

のんびりと話を聞いている場合ではない。

まぁ、お好きなように。
でもあたしの力が借りたくなったらいつでもいらっしゃい

カメの齢と引き換えに助けてあげるわよ?

結構です!


私は太郎さんを背負い直すと
竜宮城へ向かって泳ぐ。

後ろから
魔女の突き刺さるような視線を
感じながら……








A.竜宮城へ行く。

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