ライズ

見ると良い

そういってライズさんはワイバーンの方を指差す

クロウ

なにを・・・って、え?

音と共に指の方向を見るとワイバーンが倒れ伏す

どういうことだ・・・?

ライズ

逆鱗の近くには血管が大量に集まっている
そこを潰したからもうあいつは動けない
しかし驚いたな・・・あれはBランクの奴がようやく倒せるかどうかという強さなんだが・・・

クロウ

え・・・?それって?

もしかして僕はBランクくらいには戦える・・・?

ライズ

・・・期待通りだな

クロウ

あ、ありがとうございます

ライズ

さぁ、では鱗を剥ぎ取って帰ろう
どうせ帰りもすぐだ

クロウ

は、はい!

確かに、依頼のものを受け取りました
これでクエストは完了です。
こちらが今回の報酬になります

僕たちは報酬を受け取る

ライズ

よくがんばったな
今日はここまでにしよう
次の休みにまた来ると良い、いつでも歓迎しよう

クロウ

はい!

僕らはあの後鱗を剥ぎ取り再び転移の魔法でギルドに帰ってきた

今日の収穫はBランク級の魔物に勝てたこと

正直勝てるとは思ってなかった

ライズさんの助言が無ければどうなっていたことか

クロウ

では、今日はこれで

そういって僕はギルドから寮に向かって去っていく

寮の自室へと帰った僕はベッドへと倒れこむ

疲れた・・・

間近に死を感じたのはいつ振りだろうか・・・?

そして、同時にいまさらながら命を奪ったことを自覚する

クロウ

つよく・・・ならないと

そのまま疲れに流されて僕は眠りに付いた

レイク

よおし、お前ら2度目の依頼はどうだった?
今日から授業がまた始まるからがんばれよー?

久しぶりの教室での授業を受ける

皆の顔をいっぺんに見るのは久しぶりかもしれない

リーダ

クロウさん

横から声が掛かる

リーダ

ここ、教えてくれませんか?

クロウ

ああ、ここは・・・

授業は何事も無く過ぎていく

鐘が鳴り僕らは帰り支度を始める

さて、この後どうしようか・・・

リーダ

あ、クロウさん
お客さんですよ?

クロウ

お客?

誰だろう?

エリア

あ・・・えと、兄さん

ひょこっとエリアが顔を出す

客ってエリアのことか・・・

クロウ

どうしたのエリア?

エリア

えっとね・・・この後、あいてるかな?

クロウ

うん。
大丈夫だよ

エリア

よかった!
じゃあ付いてきてほしいところがあるの!

そのまま手を引きづられるように僕はエリアに連れ出された

pagetop