ライズ

来たな

2日後

依頼の報告を先生にした次の日とその次の日は休日

僕は約束通りにライズさんのところに来た

クロウ

びっくりしましたよ
受付の人がライズさんの名前を出した途端にあわてるんですから

そう、ライズさんの所在を聞こうとギルドの受付に聞いたところ受付の人がこっちを驚いた顔で見てきたのだ

どういったつながりなのかを聞かれたが用があるとだけで通しておいた

ライズ

まぁそこらへんはあまり気にするな
さて、今日は共に依頼を受けてもらう

クロウ

依頼・・・ですか?

最近はなんだか依頼を受けてばっかりな気がする

ちゃんと学業もやっているけどね!

ライズ

そんなに難しい依頼ではないよ
君は・・・Fランクだったな
では少なくともBにはなってもらおう

・・・え?

えええええ!?

クロウ

び、Bランクなんてそんな簡単に無理ですよ!

ライズ

大丈夫だ、意外と何とかなるぞあれは
依頼も難しいのをある程度こなせば勝手に上がる
で、今回の依頼はこれだ

クロウ

そ、そんな簡単に・・・
ん、この魔物って

なになに・・・依頼場所はキリア火山

採取クエストのようだ、そして採取するのは

クロウ

ワ、ワイバーンの鱗・・・

ライズ

大丈夫だ、最悪のことにはならないさ
私も付いている
実力を上げるには自分に近いか上の奴を倒すのが良い

クロウ

でも、目的地に着くだけで休日が終わりますよ?

そう、ここから火山へは10日近く掛かる

それをどうやって・・・

ライズ

さて、では行こうか
転移!

足元に魔法陣が展開されてそこから部屋があふれ出す

そのままライズさんは呪文を唱えて・・・

思わず目を瞑ってしまった

だがこの部屋はこんなに熱かっただろうか?

そんな疑問を浮かべながら目を開ける

クロウ

ここって・・・えええええ!?

どうやら熱いのは気のせいではなく残念ながら現実のようだ

熱気を放つその場所はここがキリア火山だということを認識させる

ライズ

なに、簡単だよ
私が転移をしただけだ

簡単そうに言っているがかなりというかとんでもなく難しいことだ

光属性の人でも一握りしかできないのにあっさりと

この人は一体何者なんだろうか?

ライズ

ほら、ここからは流石に歩きだ
ワイバーンは飛べないから探すのは比較的楽だぞ

クロウ

は、はぁ・・・

ワイバーンは一見ドラゴンに見える、実際飛竜種に分類されている

だが飛ぶことはできない

翼が発達しなかったらしい

だが地上ではかなりの強さを誇る

簡単に言ってしまえば翼はあるが飛べない竜だ

ライズ

まずはあれと戦うと良い
人との戦いも大切かも知れんが魔物との戦いの方が役に立つ
人との戦いよりも魔物と戦う方が応用が利くようになる

クロウ

人よりもですか?

ライズ

ああ、洞察力、瞬発力ほかにもいろいろな
さぁ、言っているうちに来たようだぞ

そういうとライズさんは指を指す

その方向を見てみると・・・

一気に全身から嫌な汗が噴き出す

あれは・・・やばい

回りも見渡すように頭を上げているそれは飛べないなんて嘘のようにその翼を広げていた

ライズ

来るぞ!

こちらに気づいたワイバーンは雄たけびを上げる

改めてその姿を確認する

それはゆっくりながらこちらへと向かってきていた

クロウ

ああ!もう!

半ばやけくそになり体に身体強化を施す

やるしかない!

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