剣を教えてくれると言われ僕は舞い上がっていた
今まではどうあがいても自己流
ラックさんに少しは教わっていたが最近は少しつらい部分も出てきた
そこにこの話だ
乗って損は無い
・・・それに、守りたい人を守れる
そうか、君は学生か・・・
であれば次の休みにギルドに来ると良い
私の名前を出せば恐らく通してくれる
剣を教えてくれると言われ僕は舞い上がっていた
今まではどうあがいても自己流
ラックさんに少しは教わっていたが最近は少しつらい部分も出てきた
そこにこの話だ
乗って損は無い
・・・それに、守りたい人を守れる
クロウさん!
脳裏に浮かんだ微笑を浮かべる女の子
最近は彼女を思うとがんばれる気がする
ええ、でしたら2日後に2連休なのでそこで行きます
ああ、楽しみにしている
そういって彼は今度こそ立ち去った
あ、そういえば
リーダさんたち、どうしたかな・・・?
完全に彼女たちのことを考えないでこちらに走っていってしまったせいで離れてしまった
・・・おとなしく帰ろう
仕方なく寮まで帰ることにした
あら、クロウ君
伝言があるわよ
寮に入ると引き止める声がする
・・・はい?
リーダさんから
後で部屋に来てくださいですって
若いって良いわねー
微笑んでメリダさんは部屋に引っ込んでいった
背筋に冷たい汗が感じられる
怒っているだろうなぁ・・・
ああ・・・すでに嫌な予感が
リーダさん、クロウです
しばらくしてからドアが開く
クロウさん、どうして呼んだか分かりますか?
えと、勝手に行ってしまった事でしょうか?
それもありますけど・・・
そのとき、後ろからひょいと顔を見せるセリアさんとミラさん
あー!来ましたね?
早く早く!
お話は中でしましょ~
え?え?
ぐいぐいと腕を引っ張られて中に入れられる
ここリーダさんの部屋だよね?
何で2人が・・・
まぁ・・・いいです
さぁ、座ってください
えと・・・はい
リーダ~
いつまでもツンツンしてると嫌われますよ~?
そうですよ、今日はリーダさんがクロウさんに料理を作りたいって言うから皆で便乗したんですから
料理・・・あ!
その言葉に僕は思い出す
この間2人で出かけたときの・・・
覚えていてくれたのか・・・
まさか今日やるなんて思ってなかった
まぁ、クロウさんにはいつもお世話になってますから・・・
今日はそのお礼に作りたいと思ったんです
そしたら・・・
私たちにその話をしたのが間違いでしたね~
そんな楽しそうな話に乗らないわけ無いじゃないですか!
皆・・・
なんだろうな・・・
ありがとう
自然と口から出た言葉
嘘はない
ここにいると心があったかくなる気がする
それほどまでに安心できた
”パン”
大きな手を叩く音が聞こえる
さぁさぁ~
しみったれた空気の場じゃないんです~
料理を楽しみましょう
女の子3人で作った料理ですよ~?
こんなこと普通無いですよ~
そう考えるとそうですね・・・
これってハーレムって奴ですか?
え、いや、その・・・
・・・そうなんですか
僕に聞かないで!
リーダさんがこっちを見る
あいにくその返答は持ち合わせていない
りょ、料理食べましょう!ほら!ね!
誤魔化すように料理を食べ始める
あわてて食べたけどとてもおいしい
2口目からはじっくりと味わう
おいしい
目の前に広がる料理が全部こんな感じだとすると非常に楽しみになる
ホっ
良かった・・・
それ、リーダが作ったんですよ~
本当ですか!?すっごくおいしいです
~~~~!!
うれしくって言葉も出ないみたいですね~
こうして、楽しい食事の時間は過ぎていった
2日後、剣を教えてもらう約束もした
今回の依頼はなんだかんだとても良いものだった気がする