レイク

これから一年間この1年Bクラスを担当することになった
レイク・バレットだ
あーとりあえず自己紹介からやっていくか
各自、自分の名前、趣味、属性でもいってけー

”レイク”と名乗った彼はそのまま机に突っ伏してしまった

レイク

ぐごごごごご・・・

え、うそでしょ!?

もう寝たの!?

フレイ

あ、あ~
とりあえず自己紹介の流れかな?
私からやるからそのまま今座っている席順でいい?

代表して出てきてくれた・・・まだ名前を知らない女の子が自己紹介を始めていく

フレイ

わたしはフレイ・ライト
属性は光
趣味は・・・そうねえ
魔法の特訓かしら?

彼女が自己紹介をしたのを皮切りにどんどんクラスの子たちが自己紹介をしていく

ミラ

ミラ・ライトです~
属性は水
趣味は~おさんぽです~

セリア

セリア・クライヴです!
属性は炎
趣味はお買い物ですね

リーダ

リーダ・ウェルです
属性は光
趣味は魔法の勉強です

見知った顔の人たちがどんどん自己紹介を終えていく

中間あたりまで来てとうとう僕の番が来てしまう

クロウ

えっと・・・
クロウ・バーロットです
趣味は特訓
属性は・・・

いうべきか迷うけど皆行ったんだし言わないとまずいよね・・・

クロウ

属性は・・・ないです

一瞬の沈黙

そして

一同

ぶふっ
属性がないって!?
皆に属性はあるもんなんだよ!
なにいってんだおまえ!

一同

そうよ!
属性がないなんてまるで落ちこぼれじゃない!
よくこの学校にはいれたわね!

クロウ

・・・

湧き上がる嘲笑

何とも言えない気持ちになる

ミラさんとセリアさんはこっちを見て驚いた表情をしている

リーダさんは・・・

リーダ

・・・

何も言わないでこっちをじっと見てくれていた

侮蔑でも嘲笑でもなく

レイク

ほら、つづけろー
跡が閊えてるぞ

クロウ

あ、はい・・・

大丈夫、この反応は想定内じゃないか

わかりきったことだ

とりあえず先生に返事をして席へ戻る

リーダ

大丈夫ですよ

リーダさんの席を通り過ぎる瞬間彼女は声をかけてくれた

うん、正直うれしい

今から逃げてしまいたいくらいだった

レイク

おーし
これで全員だな~
問題起こすなよ?
おれの給料に響くから

そういってレイク先生は出て行ってしまった

とたんに騒がしくなる教室内

何人かがこっちへやってきた

おい!落ちこぼれ!
お前よくここにはいれたよな?

クラスの誰かが話しかけてくる

決して友好的ではないな・・・

クロウ

あ、ああ、うん・・・

それを皮切りに僕への侮蔑の言葉が飛んでくる

ミラ

クロウさーん
この間はありがとうございました~

ミラさんの言葉によってクラスが”シン”となる

ミラ

クロウさんがいなかったら~私たち危なかったんですから~

そして再びざわめくクラス

み、ミラ様?
ここ、このような奴とお知り合いで?

セリア

そのひとはミラ様を山賊から助けてくれたんですよ

ミラ

ええ、その通りですよ~

その言葉にさらにざわざわとうるさくなる

先陣を切って僕のことをバカにしていた生徒は何やら顔を真っ赤にして

おい!お前!

クロウ

は、はい!

俺と決闘しろ!

指をさしてこっちをにらみつけながら声高々とそう告げた

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