俺はホープに言われ、中へと入った…。
…他の゛選ばれし者゛ってどんな人たちなのだろうか。

鈴宮 蘇歌

…っ!!

部屋の中には…゛10人゛いた。
…いや…恐らく人間は゛5人゛だけだろう…。
ーそして…。

俺とホープを入れると…゛12人゛…。
…人間は…゛6゛人になる…。

花鳴 生歌

…あなたがNo.01゛の゛鈴宮 蘇歌゛君ね。
初めまして、私は゛No.02゛の゛花鳴 生歌(はななり せいか)゛。
よろしくね!
…隣にいるのが゛悪魔六天王゛の一人゛ロンギング゛。

ロンギング

…。

あの女の子の制服…まさか…゛私立魔法科学学園高校゛の…!?
…兄貴が通っていた高校だ。

…で、隣にいるのが゛悪魔゛か。
仮面を被って少し…不気味だな…。
…って゛悪魔六天王゛ってなんだ?

鈴宮 蘇歌

…ホープ、゛悪魔六天王゛ってなんだ?

俺はホープに小声で聞いた。

ホープ

…゛悪魔六天王゛とは…すなわち、゛魔王様゛に最も近くでお仕えることができる者たちです。
…そして、それぞれ決められた゛選ばれし者゛の゛守護悪魔゛となり、ゲームの゛勝者゛へと導く役目があります。

…゛魔王゛に最も近くで仕えられるのは悪魔たちに
とっての喜びなのか…?
それと…゛選ばれし者゛をゲームの゛勝者゛へと導くのが役目ね…。俺はこのゲームが早く終わって帰れれば良いや。

闇夜 飛歌

…これで、全員か。
俺は゛No.03゛の゛闇夜 飛歌(やみよ あすか)゛。
…よろしく。

デザイア

…私は゛悪魔六天王゛の一人…゛デザイア゛でございます。

え…。
゛飛歌゛さん…?

…゛闇夜 飛歌゛。
俺の憧れのバンドマンだ。
唯一…俺に生きる希望をくれていた…。
ーけれど…。

去年…解散した。
理由は不明で、今じゃ…名前も聞かなくなってしまった。

鈴宮 蘇歌

…こんなところで会えるなんて…。
生きていて良かった…。

…だが、今ここでファンだということを言ったら、
バンドマンの頃の辛い記憶を思い出してしまうといけないので、俺は…ファンということを隠すことにした。

…飛歌さんの゛守護悪魔゛も礼儀正しいみたいで良かった。

清水 鳳歌

…僕は゛No.04゛の゛清水 鳳歌(きよみず たか)゛。…よろしくするつもりはない。

デスペア

…私は゛悪魔六天王゛の一人゛デスペア゛だ…。

…なんだ?゛清水゛っていう奴…。
冷たいオーラだけじゃなく…何か生きている感じがしない…。
…俺以上だな。

…そして…清水の゛守護悪魔゛…。
こちらも…冷たいオーラが漂っている。
帽子を被っているため、表情はあまりわからない…。

鈴宮 蘇歌

…ん?

…何やら、さっきから殺気を感じる…。
その殺気を辿ってみると…。

不良

…。

鈴宮 蘇歌

あっ!
あの時の…!?

…そう。
俺にぶつかってきた奴だ…。

金雲 助歌

…よお…まさかこんなところで再会するなんてな。改めてご挨拶するぜ…。
俺は゛No.05゛゛金雲 助歌(かねくも しょうた)゛。
…よろしくな。

…まさかの悪魔界での再会とはな。
俺も思いもしなかった…。
…それにしても、こいつそんな悪い奴じゃなさそうだな。

プロミシング

…お知り合いなんですね!
私は゛悪魔六天王゛の一人…゛プロミシング゛と申します。

…なっ…可愛すぎる…。
悪魔というより天使に近い…!
…俺、こっちの゛守護悪魔゛が良かった。

ホープ

…どうかなされましたか?

鈴宮 蘇歌

…ひっ!?

…ホープに察されたようで、満面の笑みだが、低い声で聞いてきた…。
…お、恐ろしい。

鈴宮 蘇歌

…君が…6人目か。

その子は…ゆっくりと俺に近づいてきた。

鐘善 心歌

…うん。
私は゛No.06゛の゛鐘善 心歌(かねよい しんか)゛。
よろしくね…。

鈴宮 蘇歌

…っ!!

…なんだ…?
頭が…。

…俺、この子…知って…。

チョイス

…俺は゛悪魔六天王゛の一人。
゛チョイス゛だ。
…ちなみにホープは俺の嫁だ。

ホープ

ちょっと!!
さらっと変なこと言わないでくださいっ!!

…早く帰りたい。
なんで、こんなところでラブコメ見なきゃいけないんだよ…。

???

おら、早くしろ!
最初のミッション読み上げるぞ。

鈴宮 蘇歌

誰だ!てめえ!

突然現れ、突然ミッションの話をしようとしてやがる…。
…この薔薇の印、どこかで…。

アグマ

…ひでえ…。
俺だよ…゛アグマ゛だよ…。
…俺の本来の姿さ。

なるほど…要するに゛擬人化゛ね。
…驚かせやがって。

清水 鳳歌

…で、最初の゛ミッション゛って?

…そうだ…゛ミッション゛。
最初のってことは…まだまだありそうだな…。

アグマ

…ああ。
今から…゛魔王様゛から預かった゛ミッション゛が書かれた手紙を読み上げる。

そう言ってアグマは懐から手紙を出した。

アグマ

゛mission1 借り物競争。
1組に1枚紙を配る。
それぞれ配られた紙に書かれた物を
制限時間内にロビーに持ってこい。
制限時間は6時間。
…ちなみに最下位の者には我が部屋に招く。
ちなみにこのゲームはmission1。
mission6まであることを忘れるな。
選らばれし者たちよ…悪魔たちと
頑張るがよい。゛

…mission1 借り物競争か…。
簡単じゃ…ないか…6時間も必要ということは…難易度高めか。

ーそれにしても…。

鈴宮 蘇歌

…mission6まであるのかよ。

アグマ

…紙を配る。

どれどれ…。

…゛金の卵゛。
ヒント…゛幻想なる森の中 鳥の番人 金の卵を守っている゛…。

鈴宮 蘇歌

…ヒント少なっ!?

ホープ

…場所は私に任せてください。

…そうか。
手紙には゛悪魔たちと頑張るがよい゛って書かれていたな。

アグマ

…皆の手に渡ったな。
では…ゲームスタート…!!

ー続く

ようこそ、生き残りをかけたゲームへ

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