ー魔王の部屋にてー

アグマ

…魔王様、いよいよゲームが始まりますよ。

俺は…ゲーム開始直後に魔王様の部屋に来た。
…もちろん、報告をしに。

魔王

…アグマか。
ご苦労…。

…そう、この方こそが…魔王であり、ゲームマスターだ。

魔王

…゙今回゙は生きの良い人間たちが集まったな。
今度こそ…我は人間がいかに強いかを見たいのだ。
…人間界で゙過酷な宿命を受けた者の強ざをな。

アグマ

…見れますとも。

…だって…今回ばあいづがいるから…。

ーmission1 借り物競争ー

鈴宮 蘇歌

…なんだってなんでこんな時間に。

俺とホープば金の卵゙を探しに森へ来ていた。
…悪魔界来てそうそう、ゲーム始めるとか…。
こんな暗いんだから、明日の朝でも良いだろうに…。

鈴宮 蘇歌

…なぜに明日の朝とかじゃないんだ?

ホープ

…朝は悪魔界には存在しません。
ずっと夜のままです…。

鈴宮 蘇歌

…朝がない…!?

…ということは、いつまで経っても永久に暗い空のままなのか。

…さっぱりわからねえ。
どういう意味なんだ…?

とりあえず、場所はホープが知っているようで、お題の場所に向かっている。

ホープ

…幻想なる森の中…場所はもうすぐで到着します…。

鈴宮 蘇歌

…って!?

…こいついつの間に着替えた!?

ホープ

…ああ、この服装のことですか?
先ほど魔法にて悪魔界での普段着に着替えさせていただきました。

…暗くて見えなかった…じゃない!
便利なことで…。

ホープ

…到着しました。

鈴宮 蘇歌

…っ!?

先ほどとは違い…光が灯っている。
まるで本当に幻想的だった。
そして…真ん中には大きな巨木が立っていた。

鈴宮 蘇歌

…ん?

巨木をよく見てみると、扉と窓らしきものがある。
…誰か住んでいるのか?

ホープ

…私はこれ以上はお手伝いすることができません…。ここからは蘇歌様お一人です。
ご健闘をお祈りしています…。

鈴宮 蘇歌

…は…。

はいいい!?

協力して良いんじゃなかったのかよっ!!

ホープ

…言い忘れていましたが、お手伝いできるのは…場所のご案内と”武器”をご用意することしかできないのです…。

今゛武器゛って言った…?
…必要になる時があるってことかよ。

…まあ、”命”をかけるゲームだしな。

鈴宮 蘇歌

…俺は負けても別に。

…考えてみれば人間界に戻ってもまた”いつも通りの毎日”を繰り返さなきゃいけないんだ。
…負けて×んでも構わない。

ホープ

…今、×んでも構わないと思いましたか?

…っ!!
こいつは察しが良すぎる…。

鈴宮 蘇歌

…俺、巨木の中行ってくるわ。

俺は逃げるように巨木の中へと向かった。

ホープ

…ここで×んだら…天国や地獄には行けず…悪魔になり苦しみ続けるんですよ…。

鈴宮 蘇歌

お邪魔します…。

中は案外綺麗だった。
ほとんどが木製でできており、振子時計の音が聞こえる。

鈴宮 蘇歌

…誰かいますか?

おそらく、”試験官”とかがいるはず…。

…すると、奥から何か音が聞こえてくる。

その音は大きくなりこちらに近づいてくる…。

…そして。

白い鳥

…貴様が”NO.01”だな。

白い鳥がこちらにやってきた。

…って、シャベッタアアアっ!!
…なんかデジャブ。

鈴宮 蘇歌

…そうです。

ビアンゴ

私は試験官の”ビアンゴ”だ。
…さっそくだが。

…お?説明してくれるのか。

ビアンゴ

馬鹿者があああ!!
説明などするわけないだろう

…こいつも心読めるのかよ。
説明したらヒントも糞もないよな。

ビアンゴ

…このドアの向こうにお題の物はある。
…探せ。

鈴宮 蘇歌

…はい。

…あっさり、在り処は教えてくれたな。
俺は扉を開けた。

鈴宮 蘇歌

…なんだここ。

あの巨木の家からこんなところに出るなんて・・・。

鈴宮 蘇歌

…さて、探すか。

黒い鳥

…。

俺はまだこのゲームの恐ろしさを知らなかった…。

ー続く

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