クロウ

ただいま帰りました~

あれから僕は行きと同じくミラさんと共に馬車で帰ってきた

もちろんディフさんに乗せてもらったよ

今回はちゃんとお金も払った

特別何かがあるわけでもなく問題なく帰ってこれたことに一安心だ

ミラさんと僕はお互いに合格していることを願って

再会を願って別れた

ラック

おお!
お帰りなさい、どうでしたか?

クロウ

ラックさ~ん
聞いてませんよカリタスさんが校長先生なんて

ラック

ハハハ
言わないほうが驚くかと思いましてね
・・・その様子だと試験は問題なかったようですね

久しぶりのラックさんとの会話にうれしくなってくる

やっと帰ってこれたんだという実感もわいてきた

クロウ

はい!
試験のほうは筆記も実技も良く出来たと思います
・・・というか

ラック

・・・?
どうしたのです?

クロウ

カリタスさんに実技試験は担当してもらえて
・・・その、終了後に呼び出されて合格が言い渡されました

ラックさんはそれを聞いて目を見開く

そしてすぐにフッと笑い出した

ラック

アハハハハ!
彼がそこまでするなんて
なかなか気に入られたようですねクロウ

・・・?

どうやら僕はカリタスさんに気に入られたらしい

でも・・・いややっぱりそうなのかな?

クロウ

そうなんですか?
あ!それよりも聞きましたよ
カリタスさんとの出会い
ラックさんワイバーンを簡単に倒したんですってね!

僕の言葉にラックさんが再び少し笑い

ラック

ああ・・・懐かしいですねぇ
そんなこともありましたっけ
あ、そうだ
ヤアタなら外で適当に遊んでいますよ
クロウがいなくてつまらなそうでしたよ

クロウ

そうだった!
ヤアタのところに行ってきます!

僕はヤアタのいるであろう森の中に駆け出した

久しぶりの親友との再会だ

とても楽しみ!

クロウ

おーい
ヤアター!
どこー?

僕が森の中で大きな声で叫ぶ

するとどうだろうか

僕の体の上を影が覆い隠した

そのままその影の元・・・ヤアタが僕の隣に止まった

ヤアタ

クロウ!お帰り!

クロウ

あ!ヤアタ!
ただいま!

残念ながらヤアタはヤマト学院へは連れて行けない

なぜかって?

魔物だからだ、先日も説明した通りヤアタの魔物としての名称は闇鴉(ヤミカラス)

とても珍しい上に気性の荒い魔物として人間には認知されている

どうにかして連れて行ってあげたい

でも、それは僕だけでなくヤアタにまで危険が及んでしまう

せっかく出来た友達にそれは避けたかった

ヤアタ

クロウ!
遊ぼう!遊ぼう!

クロウ

うん!遊ぼう!

・・・今は思いっきりヤアタと遊ぼう

その後で考えれば良い

僕とヤアタは日が暮れるまで遊び続けた

日が暮れて晩御飯の時間になる少し前にラックさんに呼ばれた

もうそろそろご飯だからだ

ラック

クロウーヤアター
そろそろご飯ですよー

クロウ

あ、はーい!

食べ終わった後に僕はラックさんにさっきのこと

ヤアタのことを話した

クロウ

・・・というわけなんです
だから、ヤアタを連れて行くべきなのかがわからなくなっちゃって

ラック

・・・ふむ、そうですね
確かに少し難しそうです
必要なときだけ呼び出す、又は連れ出すのほうがいいでしょう

まぁそうなるよね・・・こればかりは仕方がない

僕が残念そうにしていると

ラック

安心してください
私がヤアタの面倒は責任もって見ますよ
・・・まぁあまり手のかからない子なんですが

クロウ

どういうことですか?

ラック

気づいていると思いますけどヤアタは最近すごく早いペースで成長しています
精神的にも成長しているのか分かりませんが最近は一匹で餌取りにも出ているんですよ

思い出したように笑う

そうだったんだ・・・

僕は親友の成長にうれしくなる

ラック

まぁ、しばらくはあなたも寮生活になってしまいます
私のほうでもヤアタが出来る限り近くに入れるように考えてみますよ

僕はその言葉に安心して今まで・・・といっても10日もない日々のことだが

これまでのことを話した

僕は話しているうちにどんどん楽しくなってついつい長く話してしまった

山賊のこと、ディフさんのことミラさんのこと
セリアさんのことにカリタスさんのこと

その話の一つ一つをラックさんは全部聞いてくれた

僕はひとしきり話し終えた後に疲れがたまっていたのかすぐに寝てしまった

でも、寝る前にラックさんに言われたことはしっかりと覚えていた

ラック

おかえりなさい、クロウ

クロウ

ただいま!ラックさん

僕はその返事と共に意識を夢の中に落とした

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