山賊騒ぎから少しの時間がたった
太陽がちょうど真ん中に来る時間帯
つまりはお昼だ
今はディフさんとミラさんと僕は一旦馬車から降りてお昼を取っていた
お礼も兼ねてということでディフさんが食料等を町へ付くまで面倒見てくれるらしい
ますますなんだか申し訳ないな・・・
ねぇねぇクロウさん~
どうしてクロウさんはヤマト学院に?
結構倍率高いですよ~?
山賊騒ぎから少しの時間がたった
太陽がちょうど真ん中に来る時間帯
つまりはお昼だ
今はディフさんとミラさんと僕は一旦馬車から降りてお昼を取っていた
お礼も兼ねてということでディフさんが食料等を町へ付くまで面倒見てくれるらしい
ますますなんだか申し訳ないな・・・
えと、あまり人との交流がなくて・・・
育ててくれた人に学校へ行って友達作って濃いって言われちゃって
アハハ・・・
食事が出来るまでの間僕ら2人は自然と手が空き暇になってしまった
素振りでもしていようかな・・・と思っていた矢先にアクアさんの質問攻めを食らってしまっていた
さっきの弓も含めていろいろ聞きたいこともあるんだろう
僕は苦笑いしながら質問に答えていた
あ、そうだ!
よければクロウさんの属性を教えてくださいよ~
あれだけ強いんですから魔法もきっと強いんですよね!
さて、困った質問をされてしまった
さっきまでは出身はどこだとか
好きな料理はとか
家族はとか
まぁ普通のしつっもんだったのだが・・・
なんと答えたものだろう
属性がないと知ってこの人の態度が代わるのではないかと心配になってしまう
家では属性なし=落ちこぼれ、出来損ないと扱われてきたが外の常識が僕にはない
ラックさんにある程度教えてもらったがそれでも実際聞かれると困ってしまう
そもそも属性が一人ひとつ絶対にあるはずなのにないんだからどう扱われるかわかったものではない
正直に言ったものかどうか・・・
えと・・・まぁ・・・
属性は、その
あ、すみません
こんなに質問してしまって
失礼でしたよね・・・
シュン・・・
とうなだれる彼女を見て感情が豊かな人だなと思って笑ってしまう
どうやら回避が出来たようだと内心胸をなでおろす
いえ、気にしないでください
まぁ属性はお互い入学が出来れば自然と知ることになりますよ
なんだろう
最近ラックさんの口調が写ってきた木がする
まぁずっと一緒にいたし仕方がないか・・・
なんにしても属性の話は回避が出来たようで安心する
そんなときに僕らに大きな声がかかる
おーーーい!
ご飯が出来ましたよー!
どうやらご飯が出来上がったらしい
僕ら2人はそっちに歩いて向かう
どうやらシチューのようだ
野菜が良く煮込まれていていい匂い
おいしそう!
とってもおいしいです~!
ディフさんは料理とってもお上手なんですねー!
ははっ
まぁこれぐらいは
ディフさんが少し照れながら笑う
うん、ほんとにおいしいや
食事を皆で食べ終わった後に再び出発する
日が傾き始めてちょうどいい時間帯だろう
僕たちはそのまま何事もなく宿へと到着した
(旅人の安息地)
なかなか好きな名前の宿だな・・・
中に入ってみると二階建ての一階部分は酒場になっていた
二階部分に客を泊めるらしい
基本的に宿はこんなものだとディフさんが教えてくれた
どうやら目がキラキラしていたらしい
初めてだらけで目に映るもの全てが新鮮に感じる
すみません
3部屋お願いします
かしこまりましたー
こちらが部屋の鍵になりますのでなくされないようお願いします
朝食はサービスでお出ししていますのでよろしければ足をお運びください
どうやら部屋を取っていてくれたらしい
全員分あいていたらしくそのまま部屋へと向かう
部屋に入ってみるとこれまた特に豪華な点はないがしっかりとした部屋だった
ベッドがひとつあり机がありと
必要なものはそろっているみたいだった
なんというか疲れてしまったな・・・
今日は早めに寝てしまおう
そう思って僕はまぶたを閉じる
クロウさーん!
遊びに来ました~!
・・・ことはどうやら出来ないらしい
もうすでに晩御飯は食べているので特に用はないはずだけど
遊びに来たといった辺り暇なんだろうな
苦笑と共に僕は体を起こす
どうしました?
アクアさん、特に遊べるようなものなんて・・・
お喋りしましょうお喋り!
私あまり同年代の知り合いがいないのでちょっとうれしくって~
そういって僕の隣に座る
特に断る理由なんてないぼくはいろいろと質問してみる
さっきアクアさんにされた質問をそのまま返す
アクアさんはどちらの出身なんです?
私はクロウさんとであった場所から1日ぐらいの距離にあるミネーラの町から着ました~
この学院へは一人で行かないとならなかったので正直怖かったんですよ~
そのまま自然と会話は盛り上がり気がつけば夜が更けていた
僕はもうそろそろ寝たほうがいいと促し部屋へと返す
改めて今日一日を振り返ってみると
なんかいろいろと濃い一日だったなぁ・・・
・・・ちょっと年寄りくさいかな?
僕はそのまま眠ってしまった