転入から1週間。
いつものように一日の授業が終わり、迎えを呼ぼうとしていたところ、ありすちゃんに呼び止められた。
クラスの異常なまでの女子の少なさと、席が近くであることも手伝って、あたし達は本格的に親友になっていた。
ありすちゃんは、今日もいつものように完璧な美少女である。明るい色の巻き髪、ぱっちりおめめのメイク。
鉄壁の紫外線対策のたまものである肌は真っ白で、新色だというピンクのグロスがよく映えていた。
背は標準より低いけど、痩せているからスタイルも良く見える。
…ぶっちゃけ、そんな彼女の口から出た“天体観測部”という言葉ほど、似合わないものはない。