朝目が覚めると、ふんわりとやわらかいベッドの感触に違和感を覚えた。
最近ずっと寝てたあの硬い布団じゃない。
すごい変な感じ。
ズキズキと痛む重い頭をなんとか持ち上げて、目をこすってからあたりを見渡す。
知らない部屋だ。
…でも、すごくきれいで、大きい。
もしかしたらうちの4倍はあるかもしれない。
そんな大きな部屋の、これまた大きなベッドにあたしは寝かされていた。
あたしが5人は寝れるかな、それくらいの大きさの、真っ白のベッドだ。
すごくふかふかで、気持ちいい。
まだ寝ていたいくらいだ。
だけど、それはさすがにまずい。