眠井朝華は、相手に意識をフォーカスして眠る事で
相手の夢を観る事が出来る能力がある。
本人が認める程の悪癖だ!
ここは、その夢の世界。
眠井朝華は、相手に意識をフォーカスして眠る事で
相手の夢を観る事が出来る能力がある。
本人が認める程の悪癖だ!
ここは、その夢の世界。
ここは、私が望む夢の世界ではない!
夢はもっと、キラキラしたものなのだから・・・。
眠井朝華が呟いている間に、
この世界についてもう少し説明してもらおう。
何!?
小難しい説明をする猫(チーシャ)は嫌だって!?
仕方ない、今回だけだぞ!
別の住人に説明をお願いしよう。
大丈夫かな~?
オリジナルを超える事なんて、
できないよな~・・・。
えーい!
やけくそだ!!
夢の世界では、上下左右の概念が無いんです!
現実と違うのは当然で、夢の主(あるじ)次第でキラキラした世界にも、ドロドロした世界にも変化します。
眠井朝華が、この世界に居られるのは実はイレギュラーなんです!
だって、他人の夢の中なんですからね!
眠井朝華が存在を保つには、夢の世界に自己の存在を形成する必要があるんです。
では、ここまでを黒板に纏めます。
黄色い枠が、夢の世界だと思ってね!
夢の主が、存在を認識できる場所を塗るとこんな感じかな。
隙間がある部分は、
夢の主が認識出来ていない領域。
こうやって、空きがある場合に眠井朝華は自分の居場所を作れるんだ!
オレンジ色の部分が、眠井朝華が存在する領域だ。黄色い領域とオレンジ色の領域は混ざってないよね。だから夢の主には認識されていない部分となる。オレンジ色の部分が全て黄色で埋め尽くされた場合は、夢から追い出されてしまう。つまり、ゲームオーバだ!
眠井朝華は、夢の主の領域に入りながら悪夢と戦うんだ!
認識される可能性もあるって事だね!
なにやら眠井朝華が変身したみたいだよ。
これで、夢の主の領域に行けるね。
この姿、まだ慣れないわね!
ちょっと、恥ずかしい。
向こうのほうで、悪夢の化身が暴れているね。
どうやら、こいつを倒せば悪夢が解決しそうだ!
何だって!?
眠井朝華は、どうやって化身と戦うかって?
ここは、夢の世界なんだ!
想いは形になる。
それを使って、退治するんだよ。
そ~だな~・・・。
呼称は「イイユメツール」ってとこかな。
いつまで、喋ってんのよ!
私のカッコいい場面がカットになるじゃない!
とっとと、引っ込みなさい。
ウサギちゃん。
どうやら、存在を気付かれてたらしい。
そろそろ、説明係はオイタマします。
オイタマって、いつの時代の言葉だよ!
ささっと。やっつけてやる!
いくら夢の為とはいえ、このコスは恥ずかしすぎるからね。
眠井朝華の目の前で、悪夢の化身が暴れている。
近くに居るのは、夢の主だろうか?
化身と鎖で繋がれている、みたいだ!
しまった!
時間の関係上、本日はここまで!
戦いは次回まで待ってくれ!
私の事を、恨むなよ!
こういう、仕様なのだから!!
青年が観る夢
次回『化身vs眠井朝華』に続く