剣世 炸

どうも~剣世炸です~♪

郷中先生

きゃっ!猫が美術室に…
ていうか、猫がしゃべった!!

嶋尻 美琴

郷中先生!この猫は剣世先生ですよ!

藍堀先生

どうしました~郷中先生!なんか悲鳴が聞こえたような…

藍堀先生

って、何で美術室に猫が…

郷中先生

それより藍堀先生!この猫さん、しゃべるんです…

剣世 炸

どうも~こんにちは♪

藍堀先生

本当だ!この猫さん、しゃべるんですね♪

藍堀先生

って、何でこの猫さん、人間の言葉しゃべるんです!?

嶋尻 美琴

藍堀先生!この猫は剣世先生です!!

藍堀先生

剣世先生?

嶋尻 美琴

私たちの生みの親ですよ♪

剣世 炸


という訳で、早速「簿記」にまつわる諺を、今日も紹介して行きたいと思いま~す♪

その④「商人の空値」

嶋尻 美琴

ショウニンノソラネ?
昔は、お空も売買されていたんですか!?

郷中先生

嶋尻さん!それは「あきんどのそらね」と読むのよ。

郷中先生

「商人が駆け引きしてつける値段は信用しがたい」ということね。

嶋尻 美琴

確かに、簿記の問題でも「原価30万円の商品を50万円で売却し…」なんて問題が出ますよね…

嶋尻 美琴

仕訳的には、三分法で処理するから…

売掛金50万/売上50万

って仕訳になりますけど、よくよく考えれば30万円のものを50万円で売っている訳ですから、利益は20万円も出ている訳で…

郷中先生

売上50万のうちの利益の率は40%もあることになるわね!

剣世 炸

実際、この利益から販売員の給料や水道光熱費など「仕入」以外にかかった費用を引いていきますから、当期純利益に到達するころには、もっと利益は少なくなってますけどね。

藍堀先生

私たち美術部が使っている画材とかも、単純な「商品の元値」だけで考えると、きっと半額程度なんでしょうね…

郷中先生

まぁ、そういうことだから、家電量販店とかだと「値引交渉」次第で販売価格よりも安く買うことができる、という訳ね。

藍堀先生

郷中先生、値引交渉おやりになるんですね…

郷中先生

いやいや!私はやりませんよ!私は!!

剣世 炸


さて、次に行ってみましょう!

その⑤
「一文惜しみの百知らず」

嶋尻 美琴

「一文」って、江戸時代の日本の通貨ですよね!

郷中先生

江戸時代の最小通貨単位ね。
現代で言えば「一円玉」のことになるかしら。

藍堀先生

「1円をバカにする者は1円に泣く」という諺は有名ですよね。
「少ないお金でも、コツコツ貯めれば大きな金額になる」
とか
「どんなに少ないお金でも、稼ぐのは大変なことだからバカにしちゃいけない」
といった意味で使われていますけど…

剣世 炸

この諺の意味は「一文」という小さなお金を出し惜しんだことで、後々大きな損失が出る、といった意味で使われます。

郷中先生

企業が新商品を出した時には、何億円もの「広告宣伝費」を費やして新商品をPRしているように、ある程度の「先行投資」がなければ、大きな利益は生まれない、という意味ね。

嶋尻 美琴

なるほど!
つまり、私が高い検定料を支払って数多くの資格検定試験を受検するのは、私自身の将来に対する「先行投資」でもある訳ですね!!

剣世 炸

その通り!!
検定に合格すれば、履歴書に半永久的に記載できる「武器」を手にすることができる。
不合格だったとしても、その「理由」をしっかりと把握し、自分の弱点を見つけ克服することができる。
検定に限らず、失敗を恐れず先行投資を怠らないことが重要です!

郷中先生

…さすが「新入生代表の言葉」を、紙を見ずに読み上げただけはあるわね!これからが楽しみだわ!

その⑥
「商い上手の仕入下手」

嶋尻 美琴

はいは~い!!聞いたことはありませんが、意味は分かりそうで~す!

郷中先生

はいっ!それじゃ嶋尻さん、解答をどうぞ!

嶋尻 美琴

「商い上手」だから、「売上」はたくさん計上されているけど、「仕入が下手」だから「仕入」勘定の金額も多いので利益が上がっていない、といった意味だと思いま~す♪

郷中先生

はいっ!良くできました!!

剣世 炸

「原価30万円の商品を31万円で売却し…」
こんな仕訳ばかりする企業は、まさに「商い上手の仕入下手」と言われてしまいそうですね。

郷中先生

この諺は「人には得手不得手がある」といった意味でも使われますね。

藍堀先生

「適材適所」と同じような意味としても使われるということね!

嶋尻 美琴

売るのがうまい人には「販売員」を、買うのがうまい人には「バイヤー」を任せなさい!ということですね!

郷中先生

嶋尻さん!よく「バイヤー」なんて言葉、知ってるわね!

嶋尻 美琴

昨日、煉先輩と話していて、たまたま先輩が話題にあげただけなんですけどね♪

剣世 炸

にゃ~お
(ちなみに「バイヤー」とは、商品の仕入担当者のことで、良く売れそうないい商品を見つける行動力・センス、値段や納入量などを交渉する力などが求められる仕事ですにゃ)

郷中先生

それにしても、今日見てみた3つの諺だけでも、随分と簿記と密接に関わっているわね。

剣世 炸

簿記は「文豪ゲーテ」が活躍した18世紀には確立していた学問ですから、私たちの生活に本来は密接に関わっていて当たり前なのですよ。ゲーテさんが大臣を務めた国で簿記が義務教育化されたのも頷けます。

嶋尻 美琴

簿記を勉強することで、世の中の仕組みが理解できるようになる、というのは間違いないんですね♪

剣世 炸

その通りです。

さて、3級編も残り僅かです。
嶋尻さん!しっかり煉君に教わって、日商簿記3級合格を目指して下さいね!

剣世 炸

それでは、またお会いできるのを楽しみに♪

剣世 炸

にゃ~お♪

郷中先生

あっ!剣世先生が窓から外に!!

藍堀先生

待って下さ~い!先生!!

See you next breaktime!!

breaktime 諺から見る簿記②

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