銭湯回用のプロット。本編のどっかでねじ込む。
登場人物紹介
藤堂菫 :クズ。現在は主人公♂が憑依しているので聖闘士。
藤堂里奈:菫妹。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんになら拘束されたいし拘束したいし何なら一緒に無理心中したい。
伊吹涼香:主人公のフレンズ。兄弟がいっぱいいる。伊吹グループの令嬢。
松園聖 :麗しの乙女。お金持ちのお嬢様……と噂されているが、実は貧乏。
あらすじ:
風呂壊れた。因みに作者の家の給湯器壊れた時は、着火部分がダメだっただけなので7千円くらいであがった。
「え? お風呂壊れちゃったの?」
「ええ、そうなのよ」
休日の午後。風呂掃除を終えた母さんが風呂にお湯を張ろうとしたところ、水が出てきたらしい。
「なら水道のお湯でも入れてみる?」
「そっちも試してみたんだけどねえ。どうにも給湯器の方が壊れちゃったみたいで、追い炊きも駄目みたいだし」
「ええー……それって大丈夫なの?」
「業者さんに連絡してみたら来られるのは明日のお昼みたいなのよねえ。ガス自体は無事みたいだから、無理やりお湯を沸かすことはできるのだけれど。お風呂の量だと流石にね?」
「うーん……」
壊れてしまったものは仕方がないけど、明日は月曜日。つまり学校がある。
俺だった頃なら一日くらい風呂に入らなくても平気だったかもしれないけど、私はそんなのごめんだ。
臭ったら嫌だし……困り果てていると出かけていた里奈が帰ってきた。
「え、お風呂壊れちゃったの!? えー!?」
里奈にも同様の説明をしたところ、やはり私と同じ気持ちだったようで、困ったようにうんうんと唸りだした。
給湯器の修理代って幾らくらい掛かるんだろう。高そうだなあと現実逃避しつつ、スマホを取り出し適当に周辺の地図を探る。
探していたのは銭湯だ。お風呂が壊れたことが今回初なので、銭湯に行くのはこれが初。聖ちゃん家の近くだなあと思いつつ、果たして地図にあるこの場所の銭湯が今も経営しているのか、不安になった。
「ねえお母さん。ここに銭湯があるっぽいんだけど、今もやってると思う?」
「菫、でかしたわ。そこなら一昨日前を通った時、確かに人の出入りがあったのは確認済みよ。お母さん、お風呂が壊れたことで焦っちゃってね。そこまで気が回らなかったみたい」
「よし。里奈やったぞ。これでお風呂問題は解決だ」
「本当! 流石お姉ちゃん。でも私、銭湯行ったことないよ?」
「私もない!」
「うん、知ってる。マナーとか大丈夫かなぁ……?」
「体洗ってお湯で流して風呂入るで大丈夫だと思うけど……」
大体温泉とかと同じ感覚で大丈夫だとは思う。
学校の行事でそういった施設に泊まりに行った経験はあるから、二人ともそこは問題ない。
夜になったら皆で銭湯に行ってみるか?
「菫、ちょっとスマホ貸して?」
「いいけど」
母さんに言われてスマホを手渡す。
すると何かに気付いたようで、その画面を私たちに見せてきた。
「銭湯、午後五時までみたいね」
「本当だ……!? お父さん帰ってきたら車出して貰おうと思ってたよ……」
「それに駐車場も多分、無いわよ?」
「なんてこったい」
母さんが気付かなかったらお風呂に入れず学校に行くところだった。危ない危ない。
けどそうなると、父さんは風呂無し確定か。
「お父さんには会社の寮のお風呂でも借りて貰いましょ? 良く寮の人とも飲みに行っているみたいだしね」
「うん、それが良いね」
「今日出勤の代わりに月曜日が休みだったらねえ……」
「悲しいね」
父さんは今日は休日出勤だ。その代わりに金曜日が休みらしい。そこから三連休とのことで。
そうなると私と里奈と母さんの三人で銭湯かな。
「タオルとかも置いていないと思うから、一通り必要なものは用意して行った方が良さそうね。幸い距離もそんなに遠くないし、女同士仲良く歩いていきましょ?」
「うん」
「私お外のお風呂って初めて……ちょっと緊張して来ちゃった」
「そうだねえ……」
里奈の言う初めては、学校行事とかを除いているのだろう。
そういう意味では私も初体験だ。見知らぬ人も利用しているだろうから、ちょっと緊張して来たな。
「行く時間は四時頃でいいかしら? お母さん、ご飯の用意もあるから」
「分かった。必要なものだけ今のうちに揃えておくね」
「私もー!」
タオルと着替え。それに石鹸も持って行った方が良いかな?
トリートメントとかは今日は良いかな……お湯に直接髪を付けないようにするから、問題ないとは思うんだけど、何か言われるかもしれないしね。シャンプーだけ持っていこう。あまり物が多すぎても行く時邪魔になるだろうしね。
銭湯に行く準備を終えて、家で適当にだらだら過ごしていると、涼ちゃんからチェインにメッセージが届いた。
『突然だけどゴールデンウィークに西部アメリカン村に行きたいと思います』
略(あとで書く)
「あらあら?」
「松園さん!?」
予想外の人物と出会った。
松園|聖《ひじり》。次の生徒会長有力候補者であり、菫が「あの子見た目綺麗すぎてぴぃ嫌い。神族は宇宙に帰れ」と謳ったほどの美人だ。