学校が終わった。あぁめんどくさかった。行く意味あるの?でも不登校になると色々と目立つ。悪い方向へ転がると、正体がバレることもあるかもしれない。
「ふぅ〜〜〜」
家に帰り着くと、肩の力が抜け、疲れを実感した。ここ数日ろくに寝ていないのだから、当たり前だろう。まあ今日も寝る時間はなさそうなのだが。
「さぁー今日も、頑張っていこーー!!」
一人、静かな家の中。マイクに向かって叫ぶ
「え?この人強っ!まぁ勝っちゃうんですけどね〜♪」
静かだ。コメントでは反応があるのに、だれも音で励ましてくれない。でもやらなきゃ。ゲームは楽しい。勝てば一緒に喜んでくれる人がいる。喋れば嬉しがってくれる人がいる。
「あ、いばら信者さん、赤スパありがとう!」
こんなのでお金が入ってくるって夢みたいだよね。
「しばらくしたら謳ってみた投稿するよ〜〜しっかり宣伝宣伝!!w」
歌うのも人と喋るのも、仮面をかぶり、自分を作ればとっても楽しい。
「みかんさん、言われなくても動画は見るよ!って....ありがとう!!とっても嬉しい!!」
誰かが喜んでくれて、自分の好きなことを好きなようにするだけでお金が入ってくる。夢のような仕事だ。わたしはその仕事で成功してしまった。だからやり続けなきゃ。ずっとずっと....


AM 4:55
「あ、もうこんな時間だ!!」
いつのまにか時間はどんどん過ぎていき、明け方になっていた。
「みんな今日も頑張ってね!バイバイ〜」
ブツッ
あぁ、やっと終わった...いくらわたしでも流石に疲れる。今日はいばら信者さんが赤スパくれたら..ってこの人10万もスパチャくれたのか他のスパチャと合わせて15万円!なかなか稼げた!!
「あ、、喜びに浸ってる場合じゃないな。今日はもう一つ仕事があったっけ。」
「急いで準備しないと」と、私は手早くスイッチを押し、壁にかかっている服に着替え、銃とナイフを懐に隠した。
あーあめんどくっさいな。でも「社長」に怒られるのは二度とゴメンだ。話が長すぎる...
さて、身支度も終わったことだし、最後に血を吹く布巾を持って、出発進行だ!!


その仕事先で、この少女の人生が変わり始めるとは、だれも知らないことだった。

まあ私が知っていたら、知ってる人はいるってことになるのかwwby美空。

殺人鬼のゲーマーに恋は難しい 2夜の仕事

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