エンジン全開の女3人withウーロン茶。
醜い悪口大会が盛り上がります。
(みっちゃん)「ていうか、涼子は通常運転として、男どもの対応にも腹立ったわ。あのやりとりで、どうして私らが涼子をいじめてるように見えるわけ?」
(私)「最後の”怒られちゃったぁ”で、鮮やかにひっくり返されたよね。」
(みっちゃん)「うん。その事実はわかるのよ。あの一言で空気が変わった事実まではわかる。でもさ、なんで?事実は受け入れてるんだけど、理由が全くわからないんだけど!!!私、なんで負けたの??」
(めぐちゃん)「さぼ、説明して。あんたが一番この中で勉強できるでしょ。」
(私)「勉強は学生時代で燃え尽きたよ(笑)。確かに言語化するのが難しい…いや、理由っていうか、雰囲気を味方につけられた感じだよね。冷静に考えたら別に何も綺麗に打ち返されてはいない。テニスでこっちのスマッシュが決まってゲームセットだ!って喜んでたら、相手がその球が足に当たって痛かったってギャン泣きしたから、ああもう涼子ちゃんの勝ちでいいよ、みたいな。」
(みっちゃん)「ああー・・・・例えはイマイチだけど、なんとなくわかるわ。」
(めぐちゃん)「なんでいきなりテニス出した(笑)でも私もなんとなくわかったわ。よくよく考えると、余計に腹立ってきた。」
(私)「正攻法では勝てないから、裏技出したみたいな感じだろうね。本人も論点ずれてるのはさすがにわかってると思うけど、ああやって他人を貶めてでも、自分を守るのが癖になってるんだろうね。」
(みっちゃん)「わかる。あれはね、やり慣れてるよ。男女関係なく仕事できない奴が言い訳でよく使う。あれ以上試合継続してたら、泣かれてこっちが反則退場にされそうな勢いだった。」
(めぐちゃん・私)「テニス話にのってきてるじゃんwww」
アラサー女3人に、ぼろくそ言われている涼子ちゃん。
散々悪口を言っておいてなんですが、私には少しだけ涼子ちゃんの心の闇がわかるような気がしました。
涼子ちゃんは、私と同じ地方出身。私たちの大学は、比較的名が知れている歴史ある大学。
きっと地元では、勉強もできて顔もかわいい才色兼備な女の子として、カーストトップにいたのでしょう。
それが、東京に出てきた瞬間自分より可愛くて成績の良い子はそこら中にいて、社会に出てからは非正規雇用の医療事務という仕事に対し、うちの大学にしては…と言われることもあったのだと思います。
その事実が、彼女の自尊心や自己肯定感を傷つけてしまったのか、自分の彼氏やデート相手のスペックのような、目に見えるものを他人と比べることでしか、自分の価値を確かめられなくなったのかもしれません。
そんな不安定な心が、彼女の劣等感を刺激するであろうみっちゃんやめぐちゃんに対するマウンティングに拍車をかけさせているのかもしれません。
みっちゃんもめぐちゃんも、きっとそれは薄々感じてはいるのでしょう。
・・・とはいえ、恥をかかされた敵に同情するほど、私たちは大人ではありません。
ダークな会話はまだまだ続きます。