ウーロン茶片手に始まった女の悪口大会。

既に買ってきたお茶はなくなっていて、水道水で喉を潤しながら、それでも悪口を言い続ける女3人。



(めぐちゃん)「私なんで涼子のことムカつくのかなってずっと考えてたんだけど。元カレに似てるんだよね。」



(私)「Pairsで会った人だったよね?秒で別れた…」



(めぐちゃん)「そう。だから、本当は元カレとしてカウントしたくないんだけどね。今思えば涼子と本質が似てた気がする。彼がデートに謝罪なしで遅刻してきたことがあってさ、遅れるなら遅れる理由と謝罪をまず伝えるべきじゃないかった怒ったんだよね。そしたらあいつ、”それはごめん。でも、今めぐ、すごい怖い顔してる。こういう顔するから、怖すぎて連絡できなかった。それでも勇気を振り絞って頑張って待ち合わせ場所に来た”みたいなこと言い出したの。お前、私が待ってる時の顔ライブカメラかなんかで見てたのか?時間軸も言い訳の論点もおかしいだろ。って、さらに頭に血上ったわ。」



(みっちゃん・私)wwwwwwwwwwww



(みっちゃん)「そんなんでごまかせると思ってるのかな。言ってることめちゃくちゃでしょ。」



(私)「それで成功体験があるから、いい年してもそういうことしてるんだろうね。”僕が失礼なことしちゃうのは、あくまで君が僕に対して嫌なことするからなんだよ。本当の僕は素晴らしい人間で、他の人には、ぼくちんそんなことしないもんっ!”って言いたいんでしょ。」



(めぐちゃん)「そう。そんな子供みたいな駄々こねて、今までの彼女とか周りの人をねじ伏せてきたって思うとやばいよね。そういう人ってさ、周りの評価ばっかり気にしてるから、外面はいいんだよね。完全にスペックと上辺のコミュニケーション能力に騙されたわ。」



(みっちゃん)「なんていうかさ、そういうのって一種のモラハラに近い気がしない?結局、遅刻しようが何しようが自分は悪くなくて、めぐに謝らせたいってことでしょ?」



(私)「わかる。仕方なく俺が折れて謝ってるけど、本当はめぐちゃんが悪いんだからねってスタンスだもんね。いつでも彼のゴールは相手に自分が悪いんだって思わせることだとしたら、それがいくつも積み重なっていった時めぐちゃんがどうなるかと思うとゾッとする。徐々に毒盛られるタイプの新手の精神的DVみたいな…」



(めぐちゃん)「そうなんだよね。まさに、徐々に心が疲れていく感じだった。学生時代に涼子が〇〇君と付き合ってた時に浮気してさ、その後なぜか〇〇君、涼子に謝ってたでしょ。あれ、〇〇君が涼子に寂しい思いさせるから、〇〇君のせいでこんなことしちゃった!とか言って泣き出したらしいよ。それを思い出して、私も毒が全身に回っちゃったら涼子と付き合ってた時の〇〇君みたいになるんじゃないかって思って、すぐその男振ったんだよね。」



(みっちゃん)「それが正解だわ。しかも、そういう奴って、結構ハイスペックで頭良い人多くない?男は特に。」



(私)「私もそう思う。頭が良いから上手に隠すし、友達程度の付き合いだと、すこぶる印象が良いんだよね。そういう人と結婚するのが一番精神衛生上悪そう。まぁ、そういう人って自分に従順にコントロールできそうな人を嗅ぎ分ける嗅覚もすごそうだから、向こう側も皆さんも、私達みたいな理屈っぽい女はターゲット層ではないだろうけど。」



(みっちゃん)「うん。そう考えると、うちのヒモは正直者のバカでよかったよ。」

(めぐちゃん・私)「幸せそうでなにより!!!」



さて、これは、3年程前に涼子ちゃんの悪口から派生した話ですが、何故私がこの会話をここまで鮮明に覚えているかというと、

当時のLINEの記録だったり、頻繁に思い出話として出てくるから、という理由もあるのですが、一番の理由は・・・

最近、こういう男に遭遇したからです。

しかも、その男の本質に気付かず、ちょっといいなと思ってしまい、この時の自分の発言が特大ブーメランとして返ってきてしまったからです。

この恐怖体験については、現在進行形で後処理が進んでおりますので、もう少し後に、紹介させていただきます…

マウント女子降臨⑤

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