「その人は、どこの女なの?」(元カレ母)
「仕事関係の人。しっかりしているんだけど、少し抜けているところもあって、支えてあげたいと思った」(元カレ)
ああ、男の大好物、支えてあげたい系女子ね。
そんな会話を続けているうちに、彼の好きな人とやらの写真を見せてもらう流れになりました。
「この、左端の女性だよ。」
え・・・?
硬直する私と、彼のお母様。
おそらく仕事関係の飲み会帰りと思われる写真。
3名は男性、1名は女性。
左端の、女性は…
おばはん!!!!!!!
そこには、50前後と思われる、大久保佳代子さん似の女性が…
大混乱する私とお母様のことなど気にせず、彼は続けます。
「昔から熟女AVとかが好きで、そういう対象も、すごく年上の人だった。だから、さぼとは怖くてそういうことをする気になれなかった」
なるほどね・・・・
夜の生活がなかったのは、単純に同い年の私では興奮しなかったと。
なんだか、すべて合点がいく説明でした。
「彼女、シングルマザーの未亡人で、普段はしっかりしてるんだけど、飲み会とかで酔っぱらうと可愛く見えることがあって…」
そうだよね、仕事できそうな感じの方だもんね。
「職場にもいつもお弁当持ってきてるんだけど、茶色っぽい弁当を恥ずかしそうに見せてくれるところもすごく可愛くて」
子供一人仕事しながら育て上げる家事能力があるんだから、きっとそのお弁当も美味しいんだろうね・・・
お母様は「さぼちゃんに失礼」「考え直しなさい」と、私の立場を考えて下さって、周りも気にせず彼を叱っていましたが、私は長年彼と恋愛関係と続けてきたからこそ、その一連の説明ですべて納得してしまいました。
「わかったよ。今の説明で納得した。絶対そのおば…彼女を落としてね。」
やせ我慢感が強いセリフですが、当時の私は本当にそう思っていました。
決して精神的に成熟しているわけではない私がそう素直に思えたのは、元カレが、私に誠実に接してきてくれた結果だったのだと、今でも思っています。
元カレはその3年後、そのおばはん彼女と結婚しました。
そして私は、婚活迷子として数々のやばい男と対峙することになるのです・・・