ステップファミリーのわが家にとって、
バッサリ切り捨ててやりたくても、どうしても切ることができないのが
元嫁の存在。
連れ子たちの実の母親である元嫁は、
子どもたちがまだ幼稚園の頃に
他に男ができて家を出て行ったそうです。
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その後の数年間、シングルファーザーとして
男手ひとつで二人の子どもを育てていたダンナと結婚し、
私が連れ子たちの母親になったわけですが。
日々奮闘する私をなかなかの頻度でイラつかせるのが、
ことあるごとにチラつく、元嫁の亡霊存在。
私にとって元嫁とは、
まるで呪縛霊のようにこの家族の心のどこかにいるのに、
子どもたちが助けを必要としている時や
学校行事や地区活動、クラブや習い事の付き添い、
日々の生活の面倒とか何かにつけかかる費用とか、
厄介で面倒で金のかかることに関しては一切関与してこず、
それでいて連れ子たちの愛情や愛着、恋しさを一身に受けているという、
子育ての『いいとこどり』だけしてる人。
……
だって、ずるいよ。
毎日子どもたちのご飯作って(大量)
洗濯して干して畳んで(ティッシュとか平気で入ってる)
クソきたねぇ部屋の掃除して
学校や町内会では「新しいお母さん」って好奇の目で見られて
二人の習い事とかでめちゃくちゃお金がかかるからパートして
誕生日やクリスマスには子どもたちが喜ぶような段取りをあれこれ考えて
過干渉で世話好きな義父母にも気を使って。
これを全部やってるのは私。
それでも
子どもたちのハートは元嫁にしか向いてない。
誕生日やクリスマスに、どんなに趣向を凝らしてお祝いしても、
元嫁からのプレゼントやカードには、かなわない。
そりゃぁ年に数回のイベントだもの、
元嫁だって金に糸目はつけないわな。
そりゃぁ子どもたちの欲しいものなんでも買ってあげるから
『やっぱりママが好き』
ってなるわな。
…
…ずるい。
そんなのずるい
もちろん見返りを求めて日頃の家事育児をしているわけじゃない。
だけどそんなのって、
私だけ損な役回りじゃん
って思ってしまってもバチは当たらないと思うんだけど、
どうかな。。
思うだけならいいと言って…
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連れ子たちは元嫁が出て行った事情を知らない。
もちろんそんなことわざわざ教える必要もないし、
ただでさえママが一番必要な時期に突然出て行ってしまったんだもの、
子どもたちにとってこれ以上の辛いことなんて
後にも先にもないと思うの。
元嫁が出て行ってしまった時の子どもたちの気持ちを考えたら、
血の繋がらない継母の私だって
胸が張り裂けそうになる。
なんとしてもこの子たちを守ってあげたいと思う。
元嫁が人でなしすぎて震える。
でもそんなこと、子どもたちには口が裂けても言えない。
元嫁ー。
それは継母である私が、この先もずっと一人で悶々と抱えていかなきゃいけない
呪縛であり、
何をどう頑張っても、どうあがいても
決して勝つことのできない相手
なんです。